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苦手な方はご注意ください。

笑う髑髏の月

作者:嘘月蠟燭
前回までのあらすじ
各地の秘境にある忘れ去られた墓所に葬られた古き神あるいは英雄を各国は軍事利用するために武力を持って神殿や教会に圧力をかけ墓所を暴き「再臨の儀」を強行させた
聖域や指定信仰地の神秘を冒涜する大義名分を得た神官たちは表向き難色を示しながら従うように見せて裏では喜び勇んで幾多の犠牲と代償の上に「再臨の儀」を執り行った
特に国家権力に干渉できるほどの力を持った大神法官たちは国の官僚高官貴族から資金に素材に人命を提供させ湯水のように使い結果として「再臨の儀」は成功した

再びこの地に舞い戻った古き神たちは自らの化身と眷属を使役して国を飲み込んだ
再びの命と生を得た英雄たちは己の欲望に従い全てを求め全てを撃ち滅ぼした

こうして世界は---終わった

ほぼ全世界の文明は破壊され暴力が支配するようになった世で人々はなお欲望のままに生きていた
古き神に取り入り甘い汁を啜り英雄に媚びておこぼれにあずかった
王と貴族は神の後ろ盾を得たことで圧政を敷き英雄を厚遇してさらなる力を得た
全てを奪われる人々は抵抗せずとも強かに他人を蹴落とし余所者から奪い仲間を裏切って広く繫栄した
自らの価値を売り生き延びて他者の価値に喰らい付く地獄で人はすでに人の形をしていないものが多かった

価値も無く人も捨てられなかった愚者が最後に縋ったのはそれでもなお神であった
未だ眠るある忘れ去られた墓所を暴いて古き神の加護あるいは英雄の力を得るため秘密裏に「再臨の儀」を行い哀れにも失敗した
何も知らずに利用され運良く生き残った愚者にはあるいはそれこそが価値になったのだろう

こうして世に最後の古き新神が再誕した
目覚めた男
2021/09/07 18:45
生き残った少女
2021/09/10 19:58
兵士の遺物
2021/09/12 11:38
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