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気の向くままの詩

ある日、狐の嫁入りにて

作者: 空野 奏多

 障子から、光が透ける


 晴れかと思った

 傘などいらないと思っていた

 それほどに、明るい日


 白く照らされた世界は、穏やかな落ち着きを見せている


 しかし、ぽつりと

 肌に当たるは、恵の雨

 空を見上げれば、青空と共に雲と邂逅する


 しばらく、空を見上げていた


 雨は止まない

 柔らかくも確かな感触

 瞬きの後、現実に帰る


 開いたそれは、私を隠すように覆う

 アスファルトから、夏の匂いがする


 時間は流れる

 流される、人波と共に

 私はその波を揺蕩う


 トンネルを抜け、再び外へ


 空は青、雲は白

 道ゆく人は、急ぎ足

 手を伸ばせば、確かな優しい感触


 一瞬迷い、振り払って

 開いたそれから、雫が落ちる


 歩く速度を緩めたくなる

 空を見上げたくなる

 隙間から覗いてきたのは澄んだ空


 その瑞々しさに、我慢できずに覆いを傾けて


 光が満ちる、穏やかな午後

 温かく降るはささめ雨

 風に舞いながら、きらりと輝く


 誰かを祝うような、そんな雨の日

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