第3話 ホライズンの挨拶回り
よろしくお願いいたします。
ザルツベルグ帝国 宮殿
俺はダンスパーティーそっちのけでロバートと宰相に「3人に将軍、軍師、内政官になる為の許可が欲しいんです。」と告げると「へえ。ハルトの願いなら許可しよう。」
「なんか面白そうだよ。宰相。すぐ書面にしてそれぞれの親に許可を取ってよ。」「陛下の勅命でよろしいでしょうか?」「それで良いよ。直ぐに動いて。」「承知致しました。」
パーティーが終わり3人が陛下に呼ばれ緊張しなければならなくなる。「余の勅命である!」と言われオリガ、オルガ、エメルダは平伏する。
オリガはハルトの下で将軍になるべく修行せよと書かれた書面。オルガは軍師。エメルダは内政官と書かれた命令書を受け取る。
更に「泣き言、逃げ出した場合死んだとて文句はありません。」と書かれた同意書がそれぞれの親である子爵と男爵の父親が署名していた。
こうして翌日に3人は呼ばれホライズンに同行させられる。「アンタ・・マジで私達をそんな要職に就ける気か?」「正気か?」「死んじゃうくらい厳しいの?」
「まあ厳しいぞ。要職だと自覚があるなら生半可では掴めないな。逃げ出したいなら今、逃げた方が良いぞ。」「けっ!舐めんな!」「誰が逃げるか!」「私・・大丈夫かな・・」
ボナパルトにオリガを、ハンベエにオルガを、そしてケネディにエメルダを預け、「四六時中、行動を共にしろよ。寝食を共にするくらいの覚悟で。」と告げる。
「あと泣き言を言ったり逃げ出したらすぐ報告してくれ。」「罰を与えるのです?」「まあそんな処だ。」
ハンベエには別の用件を頼む。「『薔薇の美女』は今どうしてるか?それとリーダーのローズが自殺したのは本当か?本当なら原因を調べてくれ。」
「ハルト様と袂を分かつ事になった人達ですよね?今更では無いのですか?」「そうなんだが父兄と砦で出会ってな。」
「ああ。今になってすり寄って来た訳ですか?娘が自殺したのはハルト様のせいだとか言って!」と怒ってる。
「まあ俺のせいとハッキリ言った訳では無いので何とも言えん。今後、纏わり付かせない為にも知っておきたいと思った訳だ。」「なるほど。すぐ調べさせます。」
久しぶりにセバスに会った。「お帰りなさいませ。」と笑顔で言われる。「もうご承知と思われますがスチュアートさん達120名は帝都で侯爵屋敷の管理をされています。」
「そうだな。向こうで会って来たよ。」
「それはようございました。今、ここで問題が1点あります。それはアレです。」と言って『南の妖精』の9人を指した。
「彼女達が何かしたのか?」「彼女達は悪くありません。ただ9人とも妊婦です。誰の子とも彼女達の口から語られていませんが全員想像は付いてます。」
「うっ・・そうなのか?」
「当然、古くからハルト様をお慕いしてる者達は面白くありません。言い訳をするか抱くかはハルト様にお任せ致します。」
セバスに苦情が来たであろうと想像出来る。(逆にそんな手を出しちゃダメだろう・・)と思ったが説得力は無いな。
『南の妖精』の所に行くと「あっ!お帰りなさい!待ってたのよ!」と9人が言ってくれる。
「出来たの!産んで良いんでしょ?」「良かったわ!ハルト様の子で!」「うん!幸せなの!」「時々悪阻があるけど幸せ!」
その様子を遠目に観察されてる視線を感じる。「侯爵様、大将軍、軍務卿って凄いのね。」「また出掛けちゃうの?」「付いて行きたいけど無理しちゃマズイもんね・・」
「そうだな。また2日もすれば出なきゃいけない。」
「良いわ。この子と無事の帰りを待ってるから。」「そうね。怪我しないで!」「死んだら私も生きて無いから。」「そうよ・・もうご主人様の女だもん。」
ノワールに会いに行くと「旦那様は出世しちゃったのね。忙しいと思うけど無理しないで。」「かなり大きくなったな。」とお腹を擦る。
「この前まで奴隷で見世物になっていたのがウソみたいよ。あの時私を助けてくれてありがとう。いっぱい感謝してる。」と言って泣いた。
「泣く事無いだろ?ノワールが幸せなら嬉しいよ。」「うん!旦那様の子は私に任せて!」と言って微笑んだ。
少し疲れたのか眠そうなので寝かせて町に向かった。薬師ギルドに行くとマーサさんが居た。「お久しぶりです。」と挨拶した。
「アンタが侯爵様とはねえ。」と笑う。「ハルトはハルトですよ。」と笑うと「アンタらしいね。侯爵なんてどうでも良いんだろ?」「はい。」
「爵位貰って威張り散らすようなクズだったら説教だったよ。」と笑った。俺はマーサさんの所を出て他のギルドを訪ね挨拶する。
職人ギルドに行き飛苦無を貰うと「なあハルト?何かこう面白い物はねえか?」とジンゴロウに聞かれる。「面白い物ですか?」
飛苦無はうちの人間や冒険者、傭兵の1部で売れているらしい。しかし他は何も無いと言う。「ベーゴマとかどうかな?」と言って図を描いて説明する。
「分かった。どうなるか分からんが今から急いで作るぜ。出来たら見てくれ!」と言って急いで職人の下に行った。
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