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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第5章 和睦
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第6話 ハーメルン帝国のその後2

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 国境砦


「フフフ。ハルトめ。余が自ら迎えに出向くとは思っておらぬだろうな。どうだ?さすがに幸運の軍師も読めまい!ハハハ!」


(ねえ?陛下って何であんなに嬉しそうなの?)(最近の兄様はハルトに対抗意識剥き出しなのよ。)(姫様のスカートが短いのは?)(エルネストの為な訳無いでしょ?)(うん。僕もイヤ。)


エルネストの頬がこれでもかというくらい抓られ拡げられていた。


「おい?あれはうちの兵じゃ無いのか?」丸出しで川に浮いている。「きっとサウナ後ね。」「たぶんそう。」


「なぜ釣りをしている?」「兄様だってたまに魚を食べたいって言うでしょ?」「うちの兵が釣り上手になったってハルトさん言ってた。」そういう問題じゃねえと言いたい皇帝だった。


「違う。うちは捕虜だろ?」「男ばかりが牢の中にいるのは不健康だってハルトが言ってたわ。」「捕虜だからってむさ苦しいのはダメだってハルトさんが言ってた。」


皇帝の常識がガラガラと崩れる。「武器を持ってるのに何故謀反が起きないんだ?」


「兵の時より待遇が良いのにワガママ言っちゃダメだろう?って兵達に説得されたわ。」「そうだよね。僕もそう思う。」


皇帝自ら足を運んで迎えに来た事で兵が喜び大感激してくれる想像をしていたが(これは思ったより厳しい事になりそうだぞ。)と予感がしていた。


到着すると「陛下自らとは驚きました。」とハルトに言われニンマリする皇帝。「うむうむ。驚いたであろう。」と満足そうだ。


「ハルトさーん!ランチ作って!僕プリン食べたい!」「ハルトー!私はあの肉ね!もちろんプリンも!あとカフェオレも!」


「じゃあネムとオスカルも手伝って。」「はい!」「もちろんですわ。」とエプロンを付けてやってくる。


(何だあの2人?ヴェストパーレと比較する方が失礼じゃないか?)(でしょ?僕が言うのも分かるでしょ?)(死ねよ2人共!)3人がヒソヒソ言ってると前菜とスープ、パンが出て来る。


「皇帝様。これはこのようにしてお召し上がり下さい。」「う、うむ・・わ、分かっておるぞ。」「けっ!人の奥さんに緊張してやがる!」ヤサグレてるヴェストパーレ。


その後、皇帝にはワインを出し、ミノタウロスキングのステーキをいつものように焼き、プリンを出した後、アイスカフェオレを出す。


「おほっ!確かに美味いな!」「そうでしょ!僕もこのコースを家で味わいたい!」「それだけは同意してやるわ。」


「旅の疲れを取りませんか?」と露天風呂とサウナに誘う。皇帝には侍女が付いて来ていたので『脱毛剤』『コンディショナー』『化粧水』の使い方をレクチャーする。


「ハルト様も凄いけどこれも凄いわ!」「うん!久々に達したわ!」「私も!今夜どうしよう!」3人の侍女が騒ぎながら皇帝やエルネストを磨き上げていた。


「うむ!これは良い!余は満足じゃ!」と高笑いする。「ハルトさんってまだ他にも凄い隠し玉がありそうだよね?」「別に隠していた訳じゃ無いぞ。」


サウナを出て川の冷たい水が気持ち良い。「先程、兵達がここで浮いてるのを見たが気持ちが分かるな。」「ホント気持ち良いです!」


その夜はBBQに皇帝も参加して兵士達の本音を聞かされる。「俺達の将軍だったミシシッピーは俺達を見捨てて逃げ出してしまうんですよ?」「愛国心だけで戦え!ってムリがあるよな?」


「今のハーメルン帝国の8将軍でこの人ならって思える人が居ない。」「うんうん。俺達死んでも泣くような人居ないよな?」


「ハルトなら泣くと言うのか?」


「いえ。泣いて欲しい訳じゃ無いんです。いちいち泣かれても困るんで。俺達を武人と呼んであの人は死者を本国に埋葬に向かってくれたでしょ?」


「うちでそんな事してくれる人いませんもん。」「ハルト様がうちの将軍だったら良いなって思う。」「そうですよ。俺達と同じ酒に同じ飯食って悩み聞いてくれたりする将軍いませんよ。」


「そうそう。自分達は偉いからって戦場でも美味いもん食って美味い酒飲んで女抱いて。俺達は暑い時も寒い時も最前線で死にそうになってる気持ちを知らないんですから。」


それを聞いて涙を流す皇帝。「必ず・・必ず改革する!私の臣民だから・・皆の者・・済まなかった。」と頭を下げた。


「兄様・・」とヴェストパーレも泣いていた。「陛下!僕も直します!きっと・・必ず良い国にしましょう!」エルネストも手を握り泣く。


「ハルト。感謝する。ここに来なければ余は知らなかっただろう。永久まではいかないかもしれないが恐らく負けた理由はこれで少し分かった。我らは負けるべくして負けたのだ。」


「それは良かった。この国の皇帝も改革に取り組んでおられます。有能な人材を身分、男女問わず引き上げられて居られます。」


「そうだ!私の治世が後世にどう評価されるか分からんが民の為の改革をするぞ。この国の皇帝は代替わりしたそうだな。良くなったのか?」


「少なくとも以前の皇帝よりは良いですね。身分でどうしても困らされてましたから。今はこうして自由にしても差別されません。」


「不自由を感じたら直ぐに来い。将軍でも宰相でも欲しい地位をやる。」「俺は自由が好きなんですよ。」と笑った。

お読みいただきありがとうございます。

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