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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第5章 和睦
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第3話 ハーメルン帝国でパーティーにご招待

よろしくお願いいたします。

ハーメルン帝国 帝都



既に暗くなっているのにも拘らず謁見をさせてくれると言う。「余に頼みがあるとはなんだ?」直接答えて良いのか迷っていると「直答を許す。」と上から言われる。


「約1万の将兵が亡くなりました。故郷で彼等武人を眠らせてあげたいのです。遺体を安置出来る場所の提供をして頂きたいのと遺族に引き合わせて頂きたいのです。」


「その中にオレゴンもいるのか?」「はっ。」「見せてみよ。」「今ここでですか?」「そうだ。」と言われインベントリーから出す。


他の6将軍も見に来るがミシシッピーだけは来なかった。イヤな気分だろうと理解した。「ミシシッピー。卿はオレゴンが戦っている時に何をしていた?」


「わ、私も戦っておりました・・」「名のある武将か?」「もちろんです!リジャプール王国の王女で紅蓮の炎の異名を持つマチルダです。」


「それでどうなった?」「ま、負けました・・」「そうか。後でじっくりと色々聞かせて貰おう。ハルト殿。細やかだが宴を用意した。楽しんでくれ。」と言って一旦解散する。


トイレに行くと「どうやら狙われていますわ。」とモンローが来た。「全員捕らえて背後を調べてくれ。どうせ何処かの貴族だろ?」


「分かればどうします?」「物取りの犯行に見せかけ根こそぎ奪ってやれ。」「承知致しました。」


トイレから出て会場に入るとドレスに着替えたヴェストパーレ皇女がいた。「エスコートをして下さる?」「喜んで。」と言って手を取り席まで案内する。


(どうやら暗殺を企んでいるヤツがいるようだ。)(ええ!?まさか兄様が?)(恐らく貴族だろう。こちらで片付けておく。)と小声で会話する。


俺を襲う計画を立てた人物はすぐ想像がついた。オレゴンの父であるセイラム侯爵だった。俺の飲み物に毒を入れようと隙を伺う涙ぐましい努力をしていた。


そこで俺もお返しにシアリ〇に似た薬をセイラム侯爵に入れてやる。(ちょうど良い実験が出来るな。)そう思ってニコニコしてると(機嫌良いわね。)と小声で聞く。


(セイラム侯爵を見ていろよ。)(うん。分かった。)と小声で言いあう。するとダンスの時間になる。(良い感じでこのタイミングだ!)


「ハルト。一緒に踊って下さる?」「喜んでと言いたいが上手く無いぞ。」「うふふ。あなたが苦手な物があるのが嬉しいわ。」と笑った。


すると5分くらい経っただろうか。「キャー!」と叫ぶ声。「何事だ!」「ま、まあセイラム侯爵が男爵夫人に・・」「余程惚れておったのだろう。」「しかし時と場所を考えられよ。」


ズボンがはち切れんばかりになっていた。「まだお若いなセイラム殿。」「しかし身分の違いがあるが男爵は面白くあるまい。」「若い奥方だからなあ。男爵は。」


セイラム侯爵と男爵夫妻は一旦会場を出たが皇帝の手前、勝手に帰る事も出来ず別室にいたようだ。皇帝も渋い顔のままだ。


第1と第3も俺がヴェストパーレと踊っているのが面白く無かったようでずっと渋い顔だった。それを見て笑っているエルネストだ。


「見ろよヴェストパーレ。第1と第3がブスっとしてるのを見てエルネストが爆笑してる。」「アイツ!後で説教だわ!」


すると意外にも貴族のご婦人方から俺にお誘いがありお受けすると第1と第3が急いでヴェストパーレを誘いに行く。しかし「私疲れましたわ。」と言われトボトボと戻った。


「どうですか?こちらの国は?」ご婦人が笑顔で聞いて来る。「いやあ。なかなかユーモアたっぷりの余興を見せて頂き感謝しております。」「あのような者もたまに居ますのよ。」と笑顔が引き攣っていた。


そして収まりのつかぬセイラム侯爵にモンロー扮する侍女が近付き「侯爵様。大変だと思いまして侍女を用意しております。こちらにズボンを脱いでお入りください。」


そこは女性のトイレであり用意された女性では無く先程の男爵夫人だった。「イヤー!誰か!助けてーー!」と叫ぶ。


丸出しでギンギンのセイラム侯爵が「これは罠だ!ええい!離せ!儂は罠に陥れられたのじゃ!分からぬか馬鹿者ども!」と叫ぶが説得力ゼロだ。


俺が爆笑していると「これも幸運の軍師の仕業?」と嬉しそうに聞くヴェストパーレ。「まあそうだな。人を暗殺しようと企むからこれくらいは良いだろ?」


会場に戻ると皇帝が青筋を立てて怒っていた。


そこで「さすがハーメルン帝国!一味違う趣向で私のような者を楽しませて頂き感謝申し上げます。なかなかあのような道化師に人生で出会えません。今日の1日は私の良き思い出になります!」


「皇帝陛下!皆様!ありがとうございます!」と満面の笑みで挨拶した。


「どうやら彼はあれを演出だと思い込んでるようだわ。」「まあ本物の貴族とは信じがたいだろう。」会場で俺が拍手をすると全員がつられて拍手する。


皇帝陛下もやっと穏やかな顔になり「最後まで皆、楽しんでくれ。」と笑顔で言った。そしてセイラム侯爵は宮殿の地下牢から暫く出る事は適わなくなった。


翌朝、セイラム侯爵の帝都屋敷、領地の屋敷が物取りに荒らされたとちょっとしたニュースになった。

お読みいただきありがとうございます。

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