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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第5章 和睦
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第1話 初交渉

宜しくお願い致します。

ザルツベルグ帝国 国境砦


「ハルト殿。今日はよろしくお願い致します。助けて下さいよ。」「情けない事言わないで下さい。ビスマルクさん。」


今日はハーメルン帝国から外務卿が交渉に来ると言うので昨日から必死で打ち合わせをしていたビスマルクだった。


そして昼前に到着した。「ね、ねえ。堀で釣りしてるのってうちの兵士達じゃないの?」不思議そうに聞く皇女ヴェストパーレ。


すかさず馬車を降りて「何が釣れるの?」嬉しそうに駆け寄るエルネスト。「おお!エルネスト将軍じゃ無いですか!今、ヤマメが釣れるからってハルトさんに竿を借りたんです。」


間違いなくうちの兵士だ。その向こうでは露天風呂で遊んでいる兵士らしき人物達が見える。(いったいどうなってるんだ?)考え込む。


「お昼はまだでしょう?私の料理で良ければ召し上がりませんか?」


ハルトに案内され食堂に座らされる。前菜にコンソメのスープに生野菜のサラダ。焼きたてのイースト菌で作ったパン。


メインディッシュにミノタウロスキングの肉を塩コショウで下味をつけ醤油で少し焦がして良い香りを出す。「これ食欲そそるわよ。」と手伝ってくれてるネムが言う。


「さあ!どうぞお召し上がりください。」すると(毒は入って無いわ。)小声でヴェストパーレが2人に言うと「ハルト様がそんな勿体ない事する訳無いでしょう。」とネムが笑う。


「う、美味い!」外務卿が言うと「へえ!これハルトさんが作ったの?僕、こんな美味しいの初めてだ!」「確かに美味しい!」とハーメルン帝国の3人が喜ぶ。


「美味いぞ!!ハルト殿!!」お前が1番はしゃぐなビスマルク。


その後、プリンを出すと「少し物足りないわ。」と言うネム。「バニラエッセンスが無いからなあ。」と言うと「そんな事無い!!美味しいですぞハルト殿!!」泣くなウザいからビスマルク。


その後、俺達がエプロンを脱ぎ自己紹介が始まる。「ハーメルン帝国の外務卿カタールと申す。」「僕は第7軍団将軍のエルネスト。」「皇女ヴェストパーレですわ。」


「ザルツベルグ帝国外務卿のビスマルクです。」「護衛をしてますハルトです。」「元聖堂大教国の聖女で今はハルト様の情婦のネムです。」


そう言った瞬間、外務卿のカタールが盛大に口に含んでいた水を「ブシュー」と言う音と共にビスマルクに掛けた。


「こ、これは大変失礼致しました。」謝りながらネムを見ると大きく開いた胸元。ミニから覗くパンティーに目を奪われるカタール。


(こりゃ負けだな。)何となくそう感じるエルネストだった。


「ふむ。ではカタール殿は大金貨10枚で10万人の捕虜を解放せよと言われる訳ですね。ならば我らが大金貨10枚お支払い致しますので彼らを貰い受けてよろしいですか?」


そうビスマルクから言われ3人驚き絶句する。ハルトもネムもニコニコして何も言わない。「す、少し考えさせて下さい。」とカタールが言うのがやっとだった。


カタールとビスマルクで話をさせ4人が部屋を出る。俺はアイスカフェオレを作り「ヴェストパーレ様、エルネスト様はお酒よりこちらがお好きでではございませんか?」


少し甘めで作るとネムも喜ぶ。「良くお分かりですね。お酒は飲めなくはありませんがこちらの方が嬉しいですわ。」ヴェストパーレが笑った。


「ハルト様は執事もなされるんです?」とヴェストパーレが聞いて来た。

「いいえ。私が執事など烏滸がましいです。こういった事も嫌いではありませんので。それとハルトとお呼び下さい。皇女様に様を付けて呼んで頂く身ではありませんので。」


「あっ!じゃあ僕も様要らないよ。」とエルネストが言う。「将軍様ですのでそういう訳にもまいりません。お許しを。」


「ええ!?ハルトさんだって幸運の軍師様でしょ?」

「アハハ!そう呼ばれると恥ずかしいですね。あまり仕事をしてない軍師ですから。」


(ヴェストパーレ様。彼はウソを今まで言ってないんです?)(そうなの。ギルティ判定は出ないわ。)


「ハルトさんの夢って何か聞いて良い?」「良いですけどガッカリしますよ。」


「へえ。ぜひ聞いてみたいな。」

「朝から風呂入ってずっと酒飲んで好きなオンナと戯れて膝枕で寝る事です。」「私が叶えてあげる。ヒモ生活ね。」とニコニコしながらネムが言う。


(ダメ人間じゃん!)(でもウソじゃ無いわ。)混乱する2人。


「ああそうだ。実は捕虜の人達は無償でお返ししても良いんですよ。食費もバカにならないんで。ただ大事にして貰えずここに戻りたいと言ったら戻して貰えます?」


2人が更に驚く。事実面会すると家族でここに来たいとかこちらで暮らしたいと言う人間が大勢いた。「たった10日で取り込まれたと言うの?」


「幸運の軍師と言うのは僕は勘違いしていたのかも・・この人は戦に勝つのは当たり前で敵すら幸福気分にして取り込んで行くんだ・・実際我々もあの食事やデザートで幸せな気分だった・・」


「兄様に言わなきゃ!こんな人と戦っちゃダメ!絶対味方にしないと!」「姫様は良いのですか?それは結婚も含まれるんですよ?」

お読みいただきありがとうございます。

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