第7話 ザルツベルグ帝国防衛戦7
よろしくお願いいたします。
ザルツベルグ帝国 サイゴン
帝都から伝令がやって来た。「皇帝陛下がお呼びです。至急お越しください。」「分かった。すぐ行こう。」
そしてベオウルフ、アズナブール、アイスバッハ、マチルダを集める。「次はハーメルン帝国だ。砦から見て左手の山にハンベエが潜んでる。そこに集合だ。」
「奇襲ですな。腕がなるぜ!」「敵は20万以上だそうですな。」「どうやるか聞いても?」「私も知りたいぞ!」
「今回は臭水を使う。」
「臭水?何ですか?」「何か聞いた事あるぜ。」「あんなの使うと匂いでバレるぜ?」「何だ?でもハルト様の作戦なら上手く行きそうだわ!」
「これで20万を焼き討ちにする。罠はハンベエが考え用意してあるらしい。4人共、兵を率いてハンベエと合流してくれ。敵に見つかるヘマをするなよ。」
「了解!」「直ちに準備を!」「ヘマするヤツは首だな。」「そうね。足を引っ張られるのはゴメンだわ。」
ボナパルトには回復したフレーゲルの部下6万と『医療部隊』オスカル、聖女ネムを護衛して帝都経由で北の砦に来て欲しいと伝えた。
神殿騎士団の副団長ドロイゼンに「後の事は任せる。頼んだぞ。」「へっ?大将は俺らを信用するんです?」「当り前だ。任せれないのか?」「いやいや。もちろん頑張ります!」
要塞とサイゴンをドロイゼンに任せ、俺は単騎で帝都に向かった。
「いやあ。相変わらず大胆と言うか、1人で来るかな普通。」と呆れたように言うロバート新皇帝。「この方が早いですからね。お土産です。」
フレーゲルとコンラートの死体を出す。「ハルトさん。フレーゲルは分かりますがこちらは?」と宰相が聞いて来た。
「神殿騎士団長のコンラートです。彼は身内に殺されました。フレーゲルは私ですがね。その部下7万の内、回復した6万を連れて帰ってますので出迎えをお願いします。」
「相変わらず戦争しないで勝っちゃうんだねえ。身内に殺させるってどんな手品だい?」
「今回は本当に幸運だったんですよ。それよりお呼びと聞き参上したのですが?」
「それなんだけどね。北の砦は君のお陰で負けはしないんだがもう2ヵ月以上膠着状態が続いているのは知ってるだろう?何とかならないかと思ってさ。」
「分かりました。今回は連れ帰った6万とミュラー将軍の7万に一斉攻撃を仕掛けて貰います。明け方に敵陣が燃えるので矢を撃ち込んで下さい。それが終われば堀に橋を架け、突撃です。」
「それが合図という訳か。分かった。細かな作戦はミュラーと詰めて貰えるかな?」「承知致しました。早速向かいます。」
「兄様!私もハルトと砦に行って良いか?」と聞くのはマーガレットだ。「行っても良いが護衛はどうする?」「ハルトがいれば大丈夫!」そう言って早速出かけた。
砦に到着したのは深夜なので怪しまれた。「止まれ!何者だ!」「すみません。俺はハルトと言ってミュラー将軍に相談が有って来ました。」
「私はマーガレットだ。私を知らぬのか!」と怒ると「ひ、姫様だ!失礼致しました!どうぞ!」と言って通された。
深夜なのでミュラー将軍との話は明日の朝で良いと言って寝る場所だけ提供してもらう。俺はマーガレットの従者だと思われたようで粗末な場所を提供され翌朝、案内した人間がミュラーに怒られた。
「ハルト殿。大変申し訳ござらぬ。」平身低頭で謝るミュラー。「だから私と一緒に寝れば良かったのだ。」誤解されるような事を言う皇女。
「早速ですが今回の作戦内容をお伝えします。」そう告げると将校は全員緊張する。
「ご存知の方もおられるかと思いますが今回はこの臭水を使います。」
「名前の通り臭いな。」「これをどう使うんだ?」「分からんがこの後説明があるだろう。」「そうだな。聞いてみよう。」
「これは燃える水です。これを浸した落ち葉や枯れ木を敵陣に撒き、更にその上からこの水を撒きます。」と言うとだいたい理解したようだ。
「明け方燃やします。これには理由があります。新たにフレーゲル軍6万が加わり同士討ちを避けて欲しいからです。」と言うとどよめく。
「当然、火が沈下するまではガンガン矢を撃ち込んで下さい。そして火が沈下すると堀に橋を下ろし敵の掃討戦に入って下さい。これが今回の作戦です。何か質問は?」
すると何人か手を上げ質問する。「敵も夜襲を警戒し立哨を行っております。それにその匂いで敵兵も起きてくる可能性は高いと思いますが?」
「そうですね。そこは深夜に睡眠剤を敵陣に流し込みます。そして臭水を撒く前に風魔法で睡眠剤を飛ばした後に臭水を敵陣に撒いて行きます。」
「フレーゲル軍はいつくらい合流してくるのでしょうか?」「早ければ明日、遅くても明後日には到着すると思います。」
「橋を渡り陣形を整えるべきだと私は愚考致しておりますがどのような陣形が良いとお考えでしょうか?」「敵を逃がさぬ陣形であれば良いのです。鶴翼の陣とか良いのでは?」
これで質問は無くなったようだ。「フレーゲル軍は私が率いて戦おう。」とマーガレットが張り切っていた。
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