第30話 リジャプール王国編8
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リジャプール王国 王都
その日の朝だった。リッテンハイム大公、デグスビイ侯爵、グランド侯爵、プレツェリ辺境伯、ラング伯爵、ヴァン伯爵、テリン伯爵は国家転覆を謀る謀反人であり大逆罪を犯した。よって見つけ出した者は通報せよ。捕らえた者には報奨金を与える。
なお、この7人に今まで協力者を知っている者は直ちに通報せよ。捕らえた者には金一封を与える。
国王 カシアス
そして大広場ではリッテンハイムの騎士団長、軍務卿、内務卿、財務卿、法務卿、デグスビイ侯爵の騎士団長、コルレオーネ一家と幹部、コルシカ一家と幹部、豪商3家が処刑台にいた。
「彼らは国家反逆に積極的に協力し国外逃亡を手助けした者だ!やれ!」
「違う!誤解だ!」「我らは知らん!」「無実だ!助けて!」と叫び続けたが皆知っている。彼らのおこぼれに与っていた事を。
「ウギャー!」と叫んだのが彼らの最後の言葉になった。その後も捕らえられた人々が次々と叫び声をあげ去って行った。
そして国王軍2万とボナパルトの23200が反乱軍鎮圧の名目で貴族を攻めていく。それぞれ頭目を失った貴族派は最早烏合の衆でしか無かった。
(ヤバイヤバイヤバイヤバイ)汗を流し震えているのは闇ギルドマスターのピエールだった。(たった3日で何があった?俺も処刑台に上がらされる・・)
お尋ね者の7人、処刑台に上がる人達は全て良く知っている人物ばかりだ。
「やあピエール!捨て台詞のハルトだよ。」するとハルトの後ろに衛兵が現れあっという間に囲まれた。ピエールにすれば悪魔が来たように見えた。
「よ、ようこちょ・・おいれくらしゃいました。」もう呂律も怪しくなっていた。「なあピエール。長年王家を裏切る行為。謀反者に加担していたらしいな?」衛兵隊長が聞く。
「と、とんでもございません・・」
「ジョニー、マイケル、ブルーノが来てお前が悪に加担して彼らを扇動したと報告があった。」衛兵隊長が言った名はピエールが最も信頼していた人間だった。
「そ、そんな・・うそだ!」
「まあ詰め所に来い。彼らはお前の前で審議官の審判を受けると言って待ってるぞ。」
「あの時俺の言う事を聞いておけば良かったな。」とピエールに言うと「そうだな・・」と呟いた。
王宮に帰ると7200人の遺族と500人の家族が来ていた。「親、兄弟は銀貨36枚。妻は36枚と子供1人につき銀貨10枚を与える。ただし審議官が見ているので『ギルティ』と判定されると1枚も出さない。」
そう告げるとほとんどが正直な申告をする。しかし何人かが「実はまだ子供がいる。」とかウソをつき、『ギルティ』と判定され追い出される。
「他に借金で困る事や今回の事で夫の親から離縁され困ってる人はこちらで申告して下さい。」と言うと意外に多かった。
その中に3人の女性が「実は銀貨1枚借りただけで1か月で金貨1枚払えと取り立てにあって怖いのです。」と告げてきた。よくある手法だ。
早速、その取り立てをする組織に向かう。「あーん?兄ちゃん誰だ?その3人の代わりに金貨6枚払いに来たのか?」増えてるしヘラヘラ笑っている。
「なぜ銀貨1枚しか借りて無いのに・・」「そうよ!おかしいわ!」「最初の話と違うわ!」
「うるせえ!借りたもんは返せ!」
銀貨3枚と大銅貨3枚を投げ「これで充分だろ。サッサと証書だせ。」「テメー!舐めてんのか!」と5人が殴り掛かって来た。
あっという間に5人が地面に転がり「なあ。お前じゃ話に成らんのか?ここで死ぬか?上の所に案内するか?選べ。」「あ、案内します・・」
すると切れ者っぽいヤツが出て来た。「はあ・・親分は死ぬしコイツらバカだし・・」と言ってため息をつく。「銀貨3枚で良いですよ。俺はまだ死ねないから。」3枚の証書を出した。
「アンタでしょ?親分を殺したの?」
「まあ結果的に言えばそうだろな。恨んでるのか?」
「金にならん俺の仕事を増やしてくれましたからね。親分は別にどうでも良いですよ。」
「そりゃスマンな。名前と年齢を聞いて良いか?」
「名はマルクス。年は30だと思いますよ。」
「そうか。マルクスに金になる仕事をやるから付いて来い。俺はハルトだ。」
「ちょ、ちょっと!行かないですよ!アンタは恐ろしい。俺のカンが逃げろって言ってるんだ!」
目で威圧すると「わ、分かりましたよ・・」と言って渋々ついて来た。王宮に戻り3人の女性に銀貨36ずつ渡し「帰って良いよ。」と言うと銀貨1枚を返そうとする。
「これから大変だろうから良いんだ。」と言うと「助けて貰ってありがとうって終われません!」「借りは返したいです!」「そうです。」と言う。
「まだ仕事残ってるからホントにもう帰って。」と言うと「じゃあここで待ちます。」と頑固だ。
宰相の所に行き「コイツはマルクスと言う。今日から財務卿代理だ。」と言うと「ええええ!」と2人が驚く。
「何を驚く?お前なら出来る。」
「はあ・・さっき初めましてですよ・・」「そうなのか?ハルトさん・・良いのですか?」
「マルクスがイヤならサッサとお前より優秀なヤツを探して連れてくれば良い。そうでなければずっとやらせるぞ。分かってるだろうがいい加減なのを連れて来たら・・」
「分かってますよ・・信じられねえなあ・・」
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