第27話 リジャプール王国編5
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ザルツベルグ帝国 トラック
その後、俺とケスラーが王の出来事を語ると「私・・バカですよね。助ける事も無いヤツに騙され助けてくれた人と戦争しようとして親友も失って、残った評価はクズだわ・・」と泣く。
「昨日も言ったが泣きたいのはお前の周囲だろ?悲劇のヒロイン気取るな!弱い人を守れ。悪いヤツを取り締まれ。もうこれ以上落ちる所が無いんだから開き直れ。」
「そだぜ!嬢ちゃんは人間としても女としても、どれを取ってもサイテーなヤツだ。安心しな。」「失う物が無いってスゲーぜ!」アズナブールとアイスバッハが励ましていた?のかな?
アズナブールとアイスバッハは侍女2人の親に交際の許可を貰いに行かされる事になったようだ。2人とも一応貴族の親らしい。
「ハルト殿。お世話になりました。」ケスラーがそう言って6人馬車に乗り去って行った。
そう言えばロバートを新年の挨拶以来見ていなかった。マーガレットを見つけたので聞いてみると「兄様は恋煩いで引き籠ってる。ビスマルクは不用意な一言で嫌われ閉じこもっている。」
「そうか。そろそろホライズンに戻ろうかと思ってるんだが。」2人とも何をしてるんだと思った。
「南の妖精もそろそろ来るだろう?待ってあげなさい。」どうやら家族を連れて帰って来てるようだ。「そうだな。もう少し居る事にするよ。」
ボナパルトは23200人になった兵を鍛えている。工兵部隊達は崩れた山を綺麗にしていると鉱脈を発見したと騒いでいた。
「ハルト様。人手があればまだ掘れそうですよ。」
「分かった。声を掛けるようにするよ。人手は何とかするから住居をたくさん頼むぞ。」
「分かりました。まだまだ作っておきます。」
とは言ったもののまだ人の手配出来るか自信は無かった。(温泉にでも浸かるか。)「今頃あの2人は挨拶してんですかね?」笑いながらベオウルフが入って来た。
「そうだろな。親は貴族らしいからな。」
「そう言えば、帰る前に騒いでましたがなんかあったんです?」
「ああ。今回の戦争理由がな。亡くなった人達が報われんと王女に怒っていたんだよ。」
「俺でも怒りますぜ。あんな戦争なら。でも残った家族はどうなるんですかね?あの王家は人で無しでしょ?」
そう言われると俺のせいでもあるから助けに行くか。「明日にでも行ってみるか?」
「けっこうみんなヒマそうですから誘ってみますか?」「よし!そうしよう!」
温泉から出ると『南の妖精』が帰って来た。「家族も逃げて大変だった。」「遅くなってごめんね。寂しかったよ。」
どうやら家族はハルゼイに残ったようだ。「ここまで全員で来るのは大変だから。」確かに馬車があっても厳しいだろうと思う。
「ここはたくさん温泉があるから入って疲れを癒しておいで。」
「汚れ落とそうよ。」「そうね!ハルト様。待ってて!」「綺麗に洗って来るから。」「さあ!行くわよ!」9人が慌ただしく温泉に向かった。
1時間後「ふいー!スッキリした!」「やっぱ温泉サイコー!」と言って出て来た。帰ってから今日までの話を始めた。
ナン王国は分裂して王家派と貴族派に分かれ小競り合いをしていたようだ。「そこに南の帝国が10万の大軍で攻め込んで来たのよ!」
どうやら争いに乗じて滅ぼしてしまおうと目論んだようだ。国境を越え盆地の集落で野営をしている所を急遽、休戦して東から貴族派が西から王家派が攻め込み完膚なきまで撃退したようだ。
「でもね。敵も3万くらいになったけど王家派3万が1万5千になり貴族派も同じくらいまで減ってかなりピンチみたいよ。」
「お互い争ってる場合じゃ無いだろ?」
「そうなんだけどムリみたい。やっぱり春まで休戦してそこからまた争うみたい。」
「あとね、いっぱい声掛けられたのよ。」「まあロクなの居なかったね。」「うん。100%カラダ目当てだった。」「面白いのはドウテ〇だからお願いしますとかね。」
「娼婦じゃねえよって言ってやった。」「そうよ!人をヤリマ〇呼ばわりするヤツは娼館通いしてたりね。」「私は蹴りを入れて再起不能にしたわ。」「良いわね。今度そうしよっと。」
俺はこちらで起こった事を話した。2方向から攻撃を受けそうになり『火薬』を使いリジャプール王国を撃退してバッケンハイムを滅ぼした事。
その火薬を使い7200人を殺してしまい少し罪悪感がある事などを話した。そして国王が何者かに実験材料にされていた事。王女がバッケンハイムに利用されていた事など話した。
「ハルト様。民間人や民ならともかく、ハルト様がそうしなければこちらが大勢亡くなっていたでしょう。」「そうですわ。戦争ですもの。」「ナン王国も大概でしたがリジャプール王国も酷いですわね。」「どこも王が優秀で無ければ民が犠牲になるのよ。」
「そこで明日からリジャプール王国に行ってみようと思ってるんだ。君達はここでゆっくりしても良いし手伝ってくれるなら嬉しいよ。」9人は相談して「行きます。」と言った。
ハンベエを呼び「リジャプール王国の悪徳貴族や組織、商人、閣僚、官僚、内政官を洗ってくれないか?」「既に手を打ってますよ。」と笑った。
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