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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第2章 冬来りなば春遠からじ
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第23話 リジャプール王国編1

よろしくお願いいたします。

リジャプール王国 王都


「ケスラーさん。お願いがあるのですがよろしいでしょうか?」

「儂で出来る事であるならな。」


「難しい事ではありません。死体安置所に案内して欲しいのと遺族の方々をお呼びして欲しいのです。」

「ほう。ハルト殿は神父様でもあるのか?」


「いいえ。ただの護衛ですよ。」と言うとビスマルクがクスッと笑う。

「おい!誰かハルト殿を案内せよ!それと遺族に大至急連絡を!衛兵にも声を掛けろ!」


案内されてる途中にスラムの少女が花を売っていた。「それを全部売ってくれないか?」「お兄さん全部買ってくれるの?じゃあ銅貨5枚だよ。」


大銅貨10枚と果物をカゴに入れ「ありがとうお嬢さん。」と微笑むと「私ミカンって言うの!お兄さんは?」「ハルトだよ。」「ハルト兄さんありがとう。」と駆け出すとチンピラにぶつかる。


「なんだ?クソガキが!」と蹴った。「おっ!アニキ!大銅貨10枚も持ってますぜ!」「やったな!」

「返して!病気のお母さんの薬買うの!」


「なあ?アンタ達はアレを見ても何とも無いのか?」

「日常茶飯事ですから。」と案内人が言う。「つまらん国だ。腐ってるな。」2人のチンピラの身ぐるみを剥ぐ。ついでにアレを蹴った。白目を剥いて泡を吹く。


「ノワール。この子を送ってやって様子も見てきてくれ。それとこれもだ。」とポーションを渡す。

「お任せを旦那様。さあ行きましょうミカンちゃん。」


死体安置所で収まらない人数だと一目で分かる。「なあ?7200人収まると思うのか?」「我々は死体安置所に案内しただけです。」


「それでアンタ達は満足か?」

「ハルト殿。許してくれ。その2人は貴族のバカ息子だ。頭が足りぬのじゃ。」2人は真っ赤な顔で何処かに消えた。


「こちらに来てくれ。」と言って案内されたのは墓場だった。


7200人になるべく綺麗な布を敷いて並べていく。1人1人に手を合わせ花を添えるが足りなくなる。するとノワールが渡してくれた。


「ミカンちゃんのお母さんは元気になりましたよ。」「ありがとうノワール。」

「ハルト殿には区別も差別も無いのじゃな。」


「それは必要なのですか?そんなに皆さん偉いんですか?貴族や王なら人の上になるような事を・・いや。言い過ぎました。すみません。」


それから黙々と花を並べ手を合わせ俺達は戻った。後ろで遺族のすすり泣く声が聞こえる。やりきれない気分だ。俺が殺したのだから。王や貴族より俺が1番の悪だと思った。


王宮に到着するとケスラーが王女に何かを言っていたが聞こうとも思わない。俺達は馬車に乗りトラックに戻った。


「ハルト殿!ロバート様への報告はどうしますか?」「ビスマルクさんがする方が良いと思いますよ。あれだけ喋れたんですから。完璧でした。」


そう言うとスキップしながらロバートの所に向かうビスマルクだった。マーガレットにマチルダの相手をしてくれと頼むと「うーん。じゃあ1つ貸しだぞ。」


なぜ俺が借りになるのか分からん。お前等皇族の話だと言いたいが疲れていたので「分かった。」と言って部屋でノワールを抱っこして寝た。


朝、温泉に浸かり(酒でも飲みてえな。)と思うがさすがにマズイと思い朝食に向かう。「なあ?大将はこれからどうする?」ベオウルフが聞いて来る。


「うん?もう一生分働いたから暫くホライズンに戻ってゆっくりするさ。今回大勢死んでしまったからな。」「そりゃ大将のせいじゃねえだろ?火山のせいだ。」


「あれが火山のせい?おめでたいヤツだ。」


「ところでコイツ誰だ?」「そりゃ俺の家来でアイスバッハだ。」得意気に言うアズナブール。

「いつ俺がお前なんかの家来になった?」「昨日負けたくせに。」と大笑いする。


「負けたって言っても僅かな差だろ!あんなの勝ちとは絶対認めねえ!」「負けは負けだろ?ウヒャヒャ!」嬉しそうだが少し前に同じような光景を見た気がする。


するとロバートとマーガレット、ビスマルクにマチルダがやって来た。


「みんな新年おめでとう。」

「おめでとうございます!」と挨拶している。


カレンダーも無いから知らなかったがどうやら今日は1月1日らしい。「ハルトは今後どうすれば良いと思ってるんだ?」漠然とした質問だ。


「1つ聞いてみたかったんですが2男~5男。2女~7女は何をされてます?」ロバートとマーガレットが顔を見合わせ考えるがこれと言って無いようだ。


「だったら都市長という制度を作り任せては如何ですか?2男~5男は北の国境、西の国境、ハルゼイ、そしてリジャプール王国。そしてここトラックは2女さんとかどうです?」

「何故そんな事を?」


「もしロバート様に何かあったらどうするんです?都市も治世出来ない人が国家なんて無理でしょ?都市の延長に国家があるんですから。それに家族が助け合えば良いと思いますけど?」

「リジャプールは厳しく無いか?」


「そこはこの前のテーマの試験で良さそうな人間を送り込めばよろしいのでは?ここの15800人も新たな北の帝国の脅威に備えて貰えるでしょ?」

お読みいただきありがとうございます。

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