第11話 ハルゼイ編11
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ザルツベルグ帝国 国境砦
ザルツベルグ帝国とナン王国の山の関所と呼ばれる場所。ここはナン王国の支配下だった。両開きの門は前後2か所にある。
道路を挟み東が洞窟を利用した兵の詰め所兼宿泊施設だ。西側にはカタパルト式強弩が6基備え付けられていた。
こちらは道路に詰め所は無く少し登った所に見張り台や警備室があり少数が寝泊まりしていた。道路の東側の詰め所入り口は少し高台にある。
万が一攻められた時応戦する為だ。兵士から不評だった。出来たら道路際に作って欲しかったと言われていたが今日は幸運が訪れる。
1人の美女が魔物に襲われたのか大きな胸元が露わになりそうな出で立ちで現れたのだった。「仲間が魔物に・・助けて。」
「どうしたの?可哀想に。魔物も君みたいな美女なら襲いたいよね。」
2人の衛兵が鼻の下を伸ばしまくっていた。推定Fカップをブルンと揺らし「怖かったのー!」と言うともう2人ともメロメロだ。
対岸の西側の警備からも薄っすら見える。「おい。あれ女の子じゃねえか?」「山菜を取りに入って迷子になったか魔物に追われたんだろうな。」
「美人かもしれねえぞ?見に行こうぜ!」「よせよ。この前も真面目にやってねえって隊長が抜き打ちで来てとんでもなく怒られたばかりだろ。また見つかって見ろ!今度は無事じゃすまねえよ。」
「そうだったな。諦めよう。」
そしてフォックスと2人の衛兵は扉に入った瞬間倒される。フォックスは松明を消して外に出ると用意されていた幻覚剤を5人で投げ入れた。
5樽が「バシャーン」と割れ大量の液体が充満し始める。素早く松明を拾い上げ扉を出て閉める。その扉を土魔法の使い手が頑強な封印をする。
土魔法で作った衛兵人形に松明を持たせ立てらかせておいた。2体は微動だにしないが遠目からは分からない。
反対側の出口はモンローが同じくすり切れたズボンから真っ白な太ももと揺れる胸を見せガン見したところで倒した。
(この冒険者美女ってちょっとクセになりそう。ハルト様は使えそうな兵がいたらっておっしゃってたけど全員要らないわ。)
そのまま全員が西側に向かい静かに制圧していく。(ランボウのようなバカには出来ない芸当ね。)1人笑いながら次々と殺していった。
ハンベエの誤算はこの砦に50人も居なかった事だった。(幻覚剤がもったいなかったな。)と反省するのだった。
(今日はここで寝させてもらい夜には魔術師や食料を頂きにまいりますか!)笑いを堪え全員に寝るように指示した。
一方ハルゼイの町では
「おっ!気が付いたか。」倒されたトールが目を覚ましていた。
「イヤ!あんたスゲーよ!アズナブールを倒したこの俺を子供をあしらうようにするんだから。尊敬するぜ。」
「倒した倒したってしつけえよ!あれ戦場なら相打ちレベル!俺もお前も死んでるっつーの!」
「これからハルトの事はアニキと呼ばせて貰うぜ!」
すると周囲がドン引きする。アズナブールがケツを押え「テメー!そっちか!」
「ち、違う!誤解だ!俺はノーマルでストレートだ!じゃ、じゃあ大将と呼ぶ!そして1の子分は俺だ!全員良いな?」
「良いハルト!間違った世界に行ったらダメだからね!少々のウワキは許すけどソッチはダメよ!」と必死に言うマーガレット。
「行きませんよ・・」
「なら良かった。」と安堵される。
「なあ大将。お願いがあるんだが聞いて貰えないか?」真剣な表情で言うトール。
「何でしょう?」
「俺には素で喋って欲しい。それと改名したいので名をくれ。それと亜人を出して貰えないか?俺が迷惑を掛けないよう面倒みるから。」
「どうしましょうロバート様?」
「良いんじゃない?捕らえるのも騎士だけじゃ大変そうだし。もし大攻勢に出られたら人手不足でしょ?牢屋もすぐいっぱいになるだろうからね。」
「分かりました。ありがとうございますロバート様。」
「なあトール。聞いての通りだ。そしてこれからお前の名はベオウルフだ。名前負けしないようにしろよ。」
「もちろんだ!ありがとう大将!ところで大将は亜人に偏見は無いのか?」
「うん?当たり前だろ?俺を攻撃してくるヤツならともかく可愛いもんだろ。なあノワール。」
「ハイ!旦那様!」ゴロゴロ甘えてくる。
「亜人の嫁さんかあ。スケールがデケーな!何処かのケツの穴の小せえヤツに聞かせてやりてえ!」
すると全員が疑惑の目でアズナブールを見る。
「俺は無実だ!何もねえぞ!おい!テメー!おかしな言い方すんじゃねえ!テメーのせいで俺がおかしなカテゴライズされただろうが!」
その夜は俺とノワールが交代しながら敵を見張っていたが動きは無いままだった。2人で3時間くらい明け方眠れた。
「敵に動きがあります!」
急いで高櫓にノワールと向かう。攻城兵器を組み立てている所だった。「デュークも呼べ。」と告げ組み立てしている人を狙い撃ちする。
「ダメです!組み立て不可能!」「こちらもです。」
「ええい!射程距離から離れるんだ。盾で防ぎながら後退せよ!」「忌々しいヤツらめ!」
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