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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第2章 冬来りなば春遠からじ
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第10話 ハルゼイ編10

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 ハルゼイ 砦


「おい。遂に来たぞ。」「来ましたね。」「来たわね。」「あー。来たな。」「準備します。」


アズナブール、俺、マーガレット、ロバート、ノワールが1番良い場所で見ている。「何だか戦してる気分じゃねえな。」アズナブールが言うと「私もそう思いますわ。」マーガレットが同意した。


全員が観戦気分だ。「あの先頭に居るのは誰だろう?かなりの大男っぽいが?」濃霧で見えにくいので分からないが貴族の雰囲気では無い。


「ざっと2000人ってとこかな?騎士さん達大変だろうな。」「大丈夫だ。俺の部下240人も居るんだ。逃がしゃしねえよ。」


そして敵の先頭が遂に正門まで辿り着いた。後続も続々と詰めかける。(あと少し前に行ってくれ。そうだ。あと2歩前だ。今だ!)ノワールに無言で結界の合図を出す。


そして、「ガッコン」と音がした瞬間。2000人は地面に吸い込まれていった。




「先陣トール!出撃せよ!」


「俺が先頭に行く。お前達はムリするな。」

「なりませんトール様。我らが盾となります。最悪はトール様だけでもお逃げ下さい。」

「バカ言うな。見ろ後ろを。俺を狙って矢を放とうとしてるだろ?逃げる場所なんてねえんだよ。」

「それでもです。あなた様は我ら亜人を差別せず食料も平等にしてくだされた。感謝しております。」

「当り前だ!亜人が何をした?悪い事もしてないのに迫害する国がおかしいんだよ!」


(しかし矢の1つも来ねえのはおかしい。もう充分届く範囲だ。これだけ堅牢な作りで一切攻撃が無いのはどう考えてもおかしい。)


「トール様!この門は変ですよ?」

「うん?何だこりゃ?まるで土壁じゃねえか。」

「おい!みんな周囲を隈なく探せ。どこか別の出入り口があるかもしれん。」


(橋を渡ると結構広いな。しかし3方を囲まれ檻の中の気分だぜ。しかも人の気配を全く感じねえ。いったいどうなってやがる。)


次々と後続が詰めて来る。すると「ガッコン」という音とともに地面が消えた。「うわー!」と全員が叫んだ。


「イテテ。ここは何処だ?何がどうなってるんだ?」トールがクッションになったお陰で誰も大怪我も骨折もしなかった。


「テメーはトールとか言うヤツだろ!半年前に俺の部下達をボコボコにしやがって!」

「オメーの部下なんて知らねえよ。どうせ俺に絡んで返り討ちにあったのを逆恨みすんじゃねえ。」

「よし!表に出ろ!テメーをぶちのめす!」

「部下同様、返り討ちだぜ!」


「大男2人が暴れると壊れるとまずいからちょっと待って。」とクッション性の高い床と壁を作ってやる。「見たい人は上からどうぞ。」


俺は敵を監視するが動きは無かった。(偵察くらいそろそろ出せよ。帰さないけどね。)


「どうだいハルト?敵は動揺してるかい?」

「会話まで分かりませんが、誰も戻らないし声も聞こえないから様子が分からず右往左往してるような感じですかね。」

「そりゃいい。しかし敵もいつまでも膠着状態とはいかないだろうな。」


そして夕暮れまえにやっと15人の偵察が橋を渡って来た。(もう少し出して欲しかったな。欲張ってもダメだな。)


全体に静かにしろとロバートが合図をする。騎士団とオスカルが配置に着く。そして「ガッコン」という音とともに15人が捕らえられ檻に入った。


そして日が暮れた。偵察要員だけ残して町に飲みに行く。するとトールがやって来た。「アズナブールの野郎、口ほどにもねえぜ。」勝手に隣に座った。


そう言ってると後ろからアズナブールが来て反対側に座った。「最後ギリギリだっただろ。あれで勝ったと胸張るのかよ?」「ああん?勝ちは勝ちだ。それよりこんな参謀がお前より強いってのか?」


「おう!トールが負けりゃ2の子分だぜ!俺が1の子分だからな。」「待て待て。そもそもこんなヤツに俺が負ける訳ねえ。万が一負けても俺に負けたお前が1はおかしいだろ?」


どうでもいいが俺を挟んで会話を止めて欲しい。「君は彼には勝てないさ。」「そう思うわ。彼はこの国最強の将軍を倒してるんだからね。」


なぜ俺の前に皇太子と皇女が座るんだ?「ロバート様、マーガレット様。ここは庶民が飲む店ですよ?」


「君の隣に貴族が居るんだ。ならば私がここに居ても問題無いさ。友と飲むのに問題あるかい?」

「そうよ。それとハルト。様を付けるなって何度言わせるの!マーガレットと呼びなさい!」


「まあ貴族と言われても自覚もねえし俺を殺そうとする国なんざ願い下げだ!それよりハルトと言ったな。俺と勝負だ。この国最強の座を賭けようぜ!」

「うーん。あなたが最強で良いですよ。私が負けたと言う事で。では!」


去ろうとすると「それで俺がはいそうですかと言うタイプに見えるか?言う訳ねえだろ!さあ行くぜ。皇子と皇女。見届けろよ。」

「そりゃ良いね。見届けよう。」

「ええ!ぜひ!」


こうして勝手に盛り上がり先程の場所で戦う。トールがパンチをするとその腕を引き足を掛けトールは盛大に地面とキスをする。


蹴りを入れると足払い。右フックはそのまま空ぶって勢いを増され壁を殴らされる。「アハハ!子供がヘタなダンスしてるみたい!」マーガレットに笑われカッカと頭に血が上る。


最後に1発ストレートをお見舞いしてゲーム終了した。「随分手加減してたな。」ロバートがニコニコしながら「今のは私にも見えたからそう思った。」

お読みいただきありがとうございます。

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