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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第2章 冬来りなば春遠からじ
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第8話 ハルゼイ編8

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 ハルゼイ


「パンパンパン!」

大きな拍手をする人間。それはアズナブールだった。「いやあ熱いな!お前に捕らえられた時はまぐれだと思ったが違うな。そのオッサンが何でやられたか?この俺が全く見えなかったぜ!誰か見えたヤツいるか?居たら尊敬するよ。」


「マリアとユウ。その人を治療してくれ。手加減出来なかったけど致命傷にはなって無いと思う。皆さん申し訳ありません。話を続けてよろしいでしょうか?」


「おう!良いぜ!」と答えるアズナブール。


「先程の落とし穴の件、騎士団は賛成でしょうか?反対の方は起立して下さい。」すると「反対では無いが聞かせて欲しい。君は何度もと言った。どうやる?」


「それは落とす時結界を張り相手から見えなくさせます。それと私は水魔法が使えます。橋の上に霧を発生させます。敵は迂闊に突撃すれば何度も落ちると言う訳です。」


「なるほど。確かに兵を死なさずと言うのはお互い良いな。」「この兵力差で勝ったらスゲーぞ!」「しかし誰だ?あの少年?」「この砦に橋や堀を作ったらしい。しかも1週間足らずだ。」


「理解したよ。君が部隊長に何をしたか誰も見えなかった。そしてミュラー将軍に勝ったと言うのも頷けるよ。我ら第3部隊は君の指示に従おう。」


「俺らもだ!何でも言ってくれ。殺される覚悟で来たがお前の言う通りにすりゃ勝てそうな気すらして来たぜ。」と笑うアズナブール。


「当然勝ちます。出来れば1週間以内に敵を捕らえ砦も落とします。」


「おいおい。この状況でホラ吹くなよ。本気か?まあ良い。それが本当になったら俺は一生お前の子分になるぜ。」俺はそんな人相の悪い子分要りませんと言いたい。


「ただ、指示通りしてくれなかったり自分勝手な事をされると勝てるもんも負けてしまいます。必ず指示を守り自分勝手な行動をしないで下さい。」


「おう!任せろ。勝手に攻撃したりお前の指示に従わねえヤツは皇族だろうと俺が殺してやるよ。その代わり必ず勝て。」と笑うアズナブール。


「勝手に殺さないで下さい。」「おう!お前の許可を取るぜ。」


「まず最初ですが一切攻撃しません。そして敵は必ず誰か突撃してくるでしょう。上手く行けば1000人以上が落ちます。敵の気持ちになって考えてみませんか?少ないとは言え誰も攻撃しない敵。気配もしないのに先陣の部隊が消えてしまったら?」


「気持ち悪いな。」「気味悪いぜ。」「お化け屋敷だと思うよな。」


「人の心理とすれば見えない敵は怖いもんです。すると遠距離攻撃に切り替えますよね?その時に高櫓が役に立ちます。」


「ああ!なるほど!」「しかし届くのか?」


「試しました。届きます。強風が吹いたり突風が吹いたりしなければですがね。これは俺と後2人が弓の名手なので問題無いです。」


「遠距離攻撃もダメとなると10倍いるのに逃げられません。まして貴族が指揮官なら好都合です。無駄なプライドが突撃に変わりますから。」


「50m幅の橋も攻めやすいでしょ?大勢で渡れば怖く無いって大量に捕虜になる為に来てくれます。後は騎士の方が逃がさないように捕まえてくれればこの戦いは終わりが見えます。まあここまで上手く嵌まってくれる程度の敵なら楽で良いんですがね。」


「もし敵が全員、橋の上に乗ればステキなプレゼントも用意してます。」


「おい!ハルトと言ったな。」「そうですよ。アズナブールさん。」


「お前が今回怖いと思える敵の行動は?」


「そうですね。橋を壊して本国に逃げ帰るヤツが1番怖いです。」「何故だ?」


「こちらから攻めれないからですよ。」「お前・・攻めるつもりだったのか・・」「当然ですよ。ずっと閉じこもっていると信じてる敵が来たら驚くでしょ?」



休憩にしようとなりお茶をしていると「ハルトさん・・ごめんなさい。」と泣きながらローズと男性が来た。


「父が申し訳ない。」と言う男性。「兄のアスランですわ。」と紹介された。「君の言う事は全てごもっともだった。父は自分の腕を過信し過ぎて将軍になれなかった。指揮官が感情的ではダメなのに。」


「良いんですよ。と言うか俺も感情的になりお父様を殴って申し訳ございませんでした。」


「あれは殴ったのか?全然見えなかったよ。君は本当に強いんだな。いつも妹を守ってくれたそうだな。これからも末永くお願いしたい。父には私が言って聞かせるから。」


何か誤解されてる気がするぞ。「兄さん!違うって言ってるじゃない!どうしてうちの男は思い込みが激しいのかしら・・」


「大丈夫だ!ちゃんと愛妾にして貰うまでは避妊しとけ。さすがにフォロー出来ないからな。」誤解満載で帰って行った。


「お兄さんもお父さんも同じ部隊なの?」「そうみたい。」「うーん。何か将来が見える気がするなあ。」「私が家出たいの分かって貰えた?」「ああ。あの父にあの兄かあ。」


「ハルト。中々の見物だったな。」

「ロバート様まで私をからかうんですか?」

「いやいや。結構感動したんだよ。今の騎士や貴族に無い忠誠心の話に部下を犬死させない話。彼らは今や自己中だらけだもん。」


ロバートにそう言われため息をつくローズだった。

お読みいただきありがとうございます。

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