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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第1章 プロローグ
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第27話 謀多きは勝ち、少なきは負け

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 帝都 宮殿


マーガレットに「厨房を借りれない?」と聞くと「何をするつもりだ?」「お菓子を作ろうと思って。」


すると厨房に案内され料理人達に説明をしてくれた。卵黄と小麦粉、牛乳、バターを混ぜ合わせひたすら攪拌する。


卵白と砂糖を混ぜ攪拌してると「なんだアイツ?ひたすら搔き混ぜてるだけだぞ?」「ふふふ。あれを料理だと思ってんだろ?」とヒソヒソ嘲笑していた。


フライパンにバターを溶かし焼いていく。甘く良い匂いが漂い始めると「ま、まあ匂いは良いな。」「見た事ねえぞあんな物。」と言ってる。


出来上がったパンケーキにバターと蜂蜜を垂らし「食べてみてくれないか?」とマーガレットに言うと「分かった。」と言って皿を受け取り1口食べる。


そして無言のまま完食して「あ、あれ・・もう無くなった・・」と悲しそうに言った。「美味いぞ!ハルト!もっと欲しい!お願いだ!頼む!」と懇願する。


「ではもう一度作るので手伝って貰えませんか?」と料理人達に言うと「是非とも教えて下さい!」と先程とうって変わった態度で熱心に見る。


さすが宮殿の料理人達だ。あっという間にマスターして大量に作りだした。匂いに釣られ皇族の方々もやって来た。


「君は何をしてるのかな?」と聞くロバート皇太子。「ちょっとお菓子を作ろうかと思いまして。厨房をお借りしております。」「では私もご相伴にあずかろう。」


そして皇妃様の方々が来られ、遂には皇帝や宰相、閣僚の方々まで来た。


「これはそなたが作ったか?」

「はい。」

「では何か褒美を与えねばならぬな。」

「先程、マーガレット様より武器をお借りさせていただきました。これはそのお礼ですので褒美は頂いております。」


俺はその間にプリンを作りだしていた。ここには冷蔵庫もあるので冷やしていると「君は今、他の物も作っていただろう?」とロバート皇太子に指摘される。


蒸す手間と冷やす手間がかかるが冷蔵庫があれば作り置き出来る。「食後のデザートを用意しております。」と言うと「分かった。楽しみだよ。」と微笑んだ。


「ハルト。一緒に風呂に入らないか?剣術の汗を流そう。」と誘われる。すると侍女も入って来た。聞くと背中を流したり髪を洗うと言う。


「ロバート様。侍女さんをお借りして良いですか?」「うん?宮殿じゃまずいぞ。娼館に行けよ。」「違います!」皇太子の前でそんな事しねえよ!と言いたい。


逆に髪を洗いトリートメントをする。脱毛剤で全身を綺麗に磨くと「そんな・・もういい年なのに恥ずかしい・・」と呟く。


「そんな・・ツルツルにされると・・あぅ!」石鹸を泡立て顔を洗い化粧水で仕上げた。20後半くらいに見えたが今は20前半くらいに見える。


他の侍女が羨ましそうに見るので「やってもいいですか?」と誤解されそうな質問だが「お願いします。」と他の3人も答えた。


「これ・・気持ち良いですわ。」「幸せな気分です。」「触るのお上手ですわ。アアン。」と言って全員若返った。


「君は本当に多才だねえ。」と笑う。4人の侍女に先に出て良いと皇太子が言って出すと「やはり君の読みは素晴らしいよ。ナン王国は隣のリジャプール王国と同盟していた。」


「ではやはり・・」「恐らくそうだろう。これで東南方面も警戒しなければならなくなったよ。頭が痛い。他にもこの国を攻めようと声を掛けていると困った事になりそうだ。」


「各国境全てに兵を置くのは愚策だと思います。情報収集を急ぎ同盟して無いにしても兵を集めている国にだけ兵を集中した方がよろしいかと。」


「私も君の意見に同意するよ。参謀本部のバカどもは愚かな事に兵の分散である各国境に兵を置くべきだと意見具申してきた。」と頭を抱えていた。


(国境をゼロにするのはマズイが広く薄くして守れると信じているのだろうか。)と考えていると「非常に都合の良い事を言うが独り言だと思って聞いてくれ。」と言われ頷く。


「ハルゼイに赴くのは前回捕らえた245人と僅かな兵。しかもそれで砦を落とし敵に痛打を与えすぐに転身してリジャプール王国の国境に向かって欲しい。」



「謀多きは勝ち、少なきは負け」いにしえの言葉を口にする。


「うん?今の言葉は?」

「私の尊敬する古の武将の言葉ですよ。」

「ふふふ。私は君と友になれて良かったと思っているよ。独り言を聞いても全く動揺しないどころか謀を巡らせているんだろう。」

「ロバート様の期待にお応え出来るか分かりませんが失望されないように頑張ってみますよ。」

「その言葉で充分だ!そろそろ出よう。」



風呂から上がると皇妃達を始め皇女や侍女達が大騒ぎしていた。「何事ですか!」と皇太子が眉をひそめて言うと「騒がずにいられますか!あの4人に何をしたらあのように綺麗になるの!」


「さあ!白状しなさいロバート!」


口の端にプリンが付いている皇妃様。しかし笑うと怒られそうだ。きっとプリンを食べている途中に4人を見て慌てて来たのだろうと想像する。ロバートが俺に目配せした。


俺は先程の4人の侍女に『脱毛剤』『コンディショナー』『化粧水』を渡しレクチャーする。そしてピカピカツヤツヤになる皇妃様達や皇女様達。


その夜、「お礼を。」と言って4人の侍女さん達がこっそり俺の部屋にきてくれ「思う存分に楽しんで!」と言って侍女さん達も楽しんでくれたようだ。

お読みいただきありがとうございます。

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