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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第1章 プロローグ
26/120

第26話 帝都で稽古

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 帝都


表彰式が終わり客間でお茶を入れて貰い寛いでいると『希望の光』は落ち着かないと言って街に出ていた。『薔薇の美女』はそれぞれの家に帰った。


俺とノワールだけしかいない。そこにロバート皇太子、マーガレット、宰相がやって来た。「今回、お手柄だがほぼ君達だけで捕らえたんだろう?」


「それは蛮族の件ですか?それとも『赤い星』の事です?どちらも皆さんの協力があっての事ですよ。」「まあそういう事にしておこうか。」とロバート皇太子が笑う。


「実はあれから少し困った事が起こりました。」と言う宰相。

「あれからとは?」

「盗賊の方さ。君も知ってるんだろう?ナン王国の王子が亡くなった事を。それでね、遺品を送ったんだがそちらで殺されたなら賠償しろと言ってきてね。当然突っぱねたんだが拗れてるんだよ。」


「それで払えなければ報復すると言って戦争の準備をしているそうなの。私も南方総司令官としてハルゼイの町に赴く事になった。」


「そこで君にお願いがあるんだ。マーガレットの軍師兼護衛として一緒に行って貰えないだろうか?君なら何とか出来るだろう?」と無茶ブリするロバート皇太子。


「護衛は理解出来ますが軍師は私ごときが出しゃばらなくても。この国でも参謀本部があると聞きますが?」


「フフフ。ケンカもした事が無い貴族の子弟が集まって机上の空論を並べ立ててる場所を言ってるのか?今回の蛮族の件もワーレンから聞いている。君が作戦を立案したと聞いているよ。見事、敵の陽動を見抜いたそうだね。私は妹を殺させたくないんだ。分かるよね?」


「私の役目は何処までなのでしょう?マーガレット様をお守りするだけでは無さそうですが?」

「良いね!理解が早くて。先ずはハルゼイの防衛が最優先。次に峠にある敵の砦を奪取か粉砕。それに伴い敵の兵を撃滅までしてくれたら嬉しいよ。」


「こちらの兵力と敵の予想兵力は分かりますか?」

「そうだね。1週間で集められるとしたら5000人。敵は1万以上だよ。」


「分かりました。出来るだけ弓兵で構成して下さい。それと土木や石工が出来る人を5000人以上欲しいです。可能でしょうか?」


「可能だけど何をするのかな?」

「それは見てのお楽しみですね。そういえば秘宝の弓や槍とか無いんです?あればお借りしたいですね。しかしこれから冬だというのに攻めて来るって酔狂な国ですね。もしかして何処かの国と同盟を結んで同時攻撃を仕掛けて来るとか?」


そう言うとロバート皇太子と宰相が顔を見合わせる。「その可能性を視野に入れて無いな。」「はい。すぐ情報を集めてまいります。」バタバタと出て行った。


「ハルト。私が宝物庫に行き弓矢を調べてまいりますわ。」と言ってマーガレットも去った。ヒマになった俺はノワールと街をブラブラとする。


食料品街で薄力粉、卵、生乳、バター、チーズ、果物やナッツ類、砂糖、蜂蜜を大量に仕入れた。「旦那様!今のはお菓子の材料ですよね?」と嬉しそうにギュッとする。


それから武器屋を回るが大した物は無かった。この前見なかったが臭水と書いてある。匂ってみるとオイル臭い。


「これって大量にあるの?」「ひゃはっはっは!兄ちゃん変わってるな!いくらでもあるぜ!何なら樽ごと買っていくかい?」


「ああ。そのつもりだ。」「ほ、本気かよ?」「もちろんだ。全部持って来てくれ。」すると50樽持って来た。


「ホントに買うんだろうな?」「いくらだ?」「銀貨2枚でどうだ?」「まあ良いだろう。」と言って支払った。


弓矢専門店にも行くが大した物は無い。仕方なく矢だけを5000本買うと「アンタ達は弓を買わないな?」と前に来たのを覚えていた。


「悪いな。銀貨1枚の価値も無い品しか置いて無いから。」「何を言う!半分以上が銀貨以上だぞ!」「それは勝手につけた値段だろ?価値が分からず付けているのか?」


そう言うと黙った。本当に分からないのだろう。俺達は前回の骨董屋にも行ったがそう何度も掘り出し物が出る訳も無く宮殿に戻った。


するとミュラー将軍が会いたいと連絡があったと言うので会いに行くと道場にいた。俺が一礼をして入ると全員が不思議そうだ。


「なぜ礼をするのか?」「自分を鍛えて貰う場所に感謝し、武神に感謝する気持ちです。『礼に始まり礼に終わる』と言う言葉があるのです。」


「なるほど。若くして強くなられただけある。」と感動するミュラー将軍だった。俺は竹刀や剣道着、防具を出していく。


「サイズの合う物を身に付けて下さい。」とお願いする。それぞれが身につけると「では練習を始めましょう。」と打ち込みを開始する。


「これならそこまで痛くならない!」と喜ぶ。2時間も打合うと全員がぐったりしていた。ロバート皇太子も来て練習する。


「君が強くなる理由を垣間見た気がするよ。」と道具一式を見て言った。「これなら怖がらず練習出来るな。ミュラー!早速これを量産させよ!」「はっ!私もそう思っておりました。」


宮殿に戻るとマーガレットが待っていた。「どれか良い物があるか?」と9つの弓と5本の槍を見せた。


煌びやかな物が多い中1つだけ武骨な弓と2本の短槍があった。「これが良い!」と言うと「使ってくれ。」と微笑んだ。

お読みいただきありがとうございます。

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