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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第1章 プロローグ
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第25話 帝都で表彰式

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 郊外


帝都から第3騎士団が護送団として来ていた。「ハルト殿!ハルト殿はおられるか?」と大音声で叫ぶ人物がいた。


「私がハルトです。」

「おお!貴殿がそうであるか!我が名はワーレン。第3騎士団長をしておる。よろしく頼むぞ!ミュラー将軍からウワサを聞いておる。」

「そうでしたか。こちらこそよろしくお願いします。」と頭を下げた。


第3騎士団500人、護送の盗賊245人、『希望の光』6人『薔薇の美女』5人、俺、ノワール、セバス、マイヤーさん、バウアーさんで761人の旅だ。


何事も無く順調に進んでいた。護送は馬車50台と騎馬100人が左右を守っていた。俺達の馬車に『薔薇の美女』5人が乗るとマイヤーさんとバウアーさんが喜んだ。


昼には帝都まで半分以上は進んでいた。「順調ですな。ここで昼にしましょう。」開けた場所で馬も休める場所だった。


右手を見ると緩やかな丘陵がある。左手は川がありその奥は林だ。(うん?何かいるな。)キラっと光った気がする。


心眼でも距離が遠いので分からない。ノワールを呼び「林に何かいるようだ。警戒を怠るなよ。」「私の気配感知でも引っ掛かりますわ。」


俺は簡単にパンを食ってると丘陵に集団が現れた。「敵襲!」と誰かが叫ぶ。俺はワーレンの所に行き「あちらはもしかすると囮かもしれません。林に何かいます。」

「陽動か?ではどうする?」

「俺が丘陵に向かいます。ワーレンさんは林を警戒して下さい。」


俺とノワール、『薔薇の美女』『希望の光』が丘陵に向かう。「俺達、縄を持って来てます!」と嬉しそうなハース。


敵は毛皮のような物を着ているように見える。「あれは亜人か?」「違いますわ。蛮族とよばれている種族です。」とノワールが教えてくれる。


「ね、ねえ・・ハルトさん・・人数が多すぎない?」とローズが不安そうに聞く。「そうだね。ざっと1000人くらいだろうな。」


俺は0度近い水を上空に展開していく。(あの恰好でこの時期に冷たい水浴びをすると死んじゃうかな?)丘陵から騎馬で駆けて来るので止まれない。




「お、おい?なんだ?水の壁か?」「ヤバいぞ!逃げろ!」と左右に逃げようとするが徐々に水の壁が迫って来る。


水の壁を突破しようと何人か試みるが濁流にのみ込まれていく。「さ、寒い・・」「冷たいよ・・」と倒れて震えていた。


何人かは抵抗をするが俺の飛苦無とノワールの矢で沈黙させられる。『希望の光』と『薔薇の美女』に捕らえられていく。


林の方の敵も一旦襲撃をしようとするもワーレンの伏兵に逆襲を食らいあっという間に撤退したようだ。「ワーレンさんさすがです。」


「なあに。ハルト殿が陽動を読んでくれていたお陰じゃ。」と笑う。「捕らえた者をどうするかの?殺すか?」と物騒な事を笑顔で言うワーレンだ。


「背後関係も分かりませんので調べませんと。」

「そうじゃな。ではどうする?」

「俺達が残ります。ホライズンに早馬を出して頂けませんか?」

「お安い御用じゃ。では我らは先を急ぐ。」と言って去った。


睡眠薬を布に含ませノワールが全員を眠らせていった。それから1000人をどう扱うかと話し合いをした。


「女が300人も居るから娼館だ。男は戦奴隷だな。」と闇ギルドらしいマイヤーさん。「バカ言え!全員傭兵として鍛えるんだ。」と言うのは傭兵ギルドのバウアーさんだ。


「ハルトはどう思うんだ?」

「そうですね。急がなきゃいけ無い話でもありませんから暫くうちで鍛えても良いかなと思います。」

「坊主がそう言うなら仕方ねえ。任せるよ。」


そう話しをしているとボナパルトを始め800人くらいがやって来た。馬車も250台と大量に用意していた。


「馬も人も大量ですな。奴隷紋を入れて鍛え上げますよ!」「頼むよ。みんなも夜遅くに働かせて済まないな。」と冒険者達に言うと「いつも助けられてますよ!」と答えてくれた。


俺達はどうするかと悩んでいると「今夜は月も出てますから夜通し走りますよ。先程まで寝させて貰いましたから。」と御者2人が言う。


『希望の光』が増えた分ギューギューだったが少し馬車で眠れた。明け方には帝都に到着して指定された宿で少し眠った。


昼前に起こされ『希望の光』『薔薇の美女』俺とノワールが宮殿に招かれ表彰式が行われた。皇族や宰相、閣僚も出席しての表彰式で2パーティは恐縮しきりだった。


そして3等勲章を俺達は受け取り報奨金は金貨100枚だった。「これは受け取れないわ。」「そうです。受け取れません。」とハースとローズが言う。


「武器や装備を揃えるのもタダじゃないんだ。受け取れ。」と言って金貨30枚ずつ渡すと「こ、こんな大金!」とひっくり返った。


「宰相閣下にお願いがあります。」

「なにかね?」

「私の受け取りの金貨40枚はアス村に寄付させていただきたいと思います。復興支援に役立てて頂けませんか?」

「アハハ。それなら必要無いよ。君には奴隷商の1件で少し稼がせて貰ったからね。」とロバート皇太子が笑顔で言ったのだった。

お読みいただきありがとうございます。

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