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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第1章 プロローグ
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第17話 奴隷商の失敗

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 ホライズン


俺は竹細工の職人さんに竹刀を作って欲しいと依頼する。


「何となくイメージ出来るがやってみるぜ。長さが不ぞろいでも構わねえな?」

「もちろんです。大量に作って下さい。」

「分かった。やってみる。料金は銀貨1枚は欲しいな。」


3枚払うと大喜びしてくれた。そのまま防具屋さんと衣料品屋さんに行き胴着を依頼する。特に面の部分が難しいようだ。


「こりゃ鍛冶屋も呼んで来ねえといけねえな。」

「それもだがかなり厚手の生地が必要だぜ。ハルトの注文だから頑張るがよ。」

「でもこれって上手くいけば冒険者や傭兵にも売れそうだぞ。」

「確かにな。そういう訳で頑張るしかねえな。とりあえず銀貨10枚くれ。」


サイズの大小を問わず大量に欲しいので大銀貨1枚置いていくとここでも大喜びされた。張り切って良い物を作ってくれればこちらも儲けものだ。


パン屋に行くと「あの酵母ってスゲーぞ!ハルト様様だ!」イースト菌をどのパン屋も今は使っており繁殖、培養に力を注いでいた。


「ハルトさーん!野菜が大量に出来ちゃったんでまた買ってくれる?」

「良いですよ。相場で買うので全部下さい。」

「もう少し若かったらハルトさんとウワキすんだけどね!オバちゃんだけどいつでも良いなよ!」

「アハハ。ありがとうございます。」


暫く歩いていると「おーい!卵買ってくれ!」「ハルト!果物頼む!」と声が掛かる。今や日持ちしない食品は全て「ハルトに頼め。」が合言葉になっていた。


マーサさんが呼んでいると聞いたので顔を出した。


「この町はもうアンタ抜きで語れなくなって来たねえ。」

「そんな事は無いですよ。皆さんに支えて貰ってるから何とかやれてます。お前の事なんて知らねえと言われたらすぐに困る状況です。」

「本音でもあるんだろうが・・薬草も宝庫の場所を教えたんだって?うちも低級冒険者も助かってるけどそれで良いのかい?」

「アハハ。みんな喜んでるなら良いんですよ。」

「帝都から戻ってまだ冒険者ギルドに顔を出して無いんだって?ウオーレンがイライラしてるよ。」

「何でです?」

「そりゃこの国最強の将軍でもあり騎士団長を倒してCランカーのままに出来ないだろうよ。」

「そう言われてみればそうですね。明日にでも行ってきます。」


帰宅するとセバスさんが「まだ奴隷の方々が来ないんですが何かあったのでしょうか?」「悪いが調べて貰えませんか?」「承知致しました。」


ノワールは家具を配置したり掃除をしたりと余念が無い。「家事スキルが上がった気がしますわ。良い奥さんになれた気がして嬉しい!」


可愛いのでお尻を撫でていると「クゥ・・」「フゥン」と声を出す。「よ、夜に可愛がってくださいませ。今はセバスさんもいるので・・」と逃げた。



「アルス様!大変です!」

「どうしたのセバスさん?」

「奴隷の皆さんは裸足で縄に繋がれムチを打たれながら走らされているようです。」

「セバスさん。帝都の宰相閣下やロバート様にこの現状を早馬で知らせる事は出来るかな?」

「もちろん可能です。」

「もう金も支払っているのにこんな商売をしている輩をどう処罰されるか?出来ないなら俺がしたいと伝えて。それと出来るだけの馬車と治療薬もお願いしたい。」

「承知致しました。少しお時間を下さい。」


マーサさんはポーションを大量に準備してくれ他のギルドマスター達は馬車や人足、松明を用意してすぐ帝都までの街道を走ってくれたようだ。


冒険者や傭兵も「そんな外道達は捕らえろ!」と走っていったようだ。


その夜、帝都ではちょっとした騒ぎになっていた。

「宰相の所にも来たかい?」

「ええ。早速調べてまいりました。こことここ、それとここの3つの商会です。」

「では宰相は早馬でハルト君に悪いようにはしない。任せてくれと伝えて貰えないか?」

「承知致しました。」


宰相と入れ替わりにミュラー将軍と近衛師団長が入って来た。

「この3つの商会を囲んでくれないか?当然オーナーや家族は捕らえて処刑台の上だ。」

「承知致しました。」


処刑台の所でロバートは待っていた。

「良く来たね。あくどい商売をしてるそうじゃないか?」

「滅相もございません!至って真っ当な商売を心掛けております!」

「ほう。もう金も受け取っているにも関わらず商品を傷付け傷め付けているそうじゃないか。」

「そ、それは私の預かり知らぬ事です。」

「そうか。部下の教育が出来ていないのは誰の責任かな?」

「・・・・・」

「まあ良い。明日の朝までに賠償金でそうだな大金貨100枚を払えば不問にしよう。出来なければ全員仲良く旅立って貰う。」

「そ、そんな大金ムリです!」

「出来るか出来ないかを聞いていない。払うか払わないかだけだ。払わなければ明日の朝にこの世とお別れするだけだよ。さあ番頭達も急がないとあと6時間だよ。」


どんなにかき集めても3商会で50にもならない。そして翌朝、「ウギャー!」と全員が叫んであの世に旅立っていった。


かき集められた金は全て国庫に納められ3商会に居た奴隷全ては馬車でハルトの元に届けられた。各奴隷商はこの話を聞き震え上がって行動を改めるのだった。

お読みいただきありがとうございます。

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