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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第1章 プロローグ
15/120

第15話 闘技場 後編

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 帝都 4日目 闘技場


「分かりました。魔法は封印しましょう。」と告げると20人がホッとした顔をする。「マーガレット。護衛の質は悪いようだね。」と長兄のロバート皇太子が微笑みながら言った。


「フフフ。彼らは真の戦いを知らないのです。」「そんなのを護衛にしちゃダメだよ。おい。次負けたら首にしろ!」と次兄が近習に命じる。


そして再度戦いが始まる。「開始!」と審判が告げる。俺は飛苦無を投げつける。「グワッ!」「ウワー!」と叫び呆気なく2回戦が終わる。


すると今度は「飛び道具は卑怯だ!」と20人がギャーギャー文句を言う。「やかましい!」と大音量で一喝する人物が現れた。


「お前ら護衛を2度と名乗るな!2度死んでるんだぞ!言い訳ばかりするクズが!」


これでやっと帰れると思っていると「クズ相手では身体も鈍っておられるだろう。ここは第一騎士団長のミュラーがお相手いたそう。」ニヤリと笑って言った。


ゾクっとする感覚を久しぶりに味わう(この人・・強い。)「あの・・大丈夫です。もう充分戦え満足してます。」と言っても聞く耳もっちゃいねえな。


開始線に立ち「さあ審判。始めてくれ。」と言っている。どうあっても逃がさないようだ。マーガレットに(聞いてねえよ)と視線を送るが逸らされた。


「開始!」と審判が言うと同時に襲い掛かってきた。素早く思い剣戟が何度も振り下ろされる。防戦一方の展開だ。


「我が国最高のミュラーを相手ではあの少年の分が悪いな。」とロバートが呟く。「アイツ・・ミュラーの攻撃が見えてんのか?」と次兄が言う。


周囲も「ハイレベルってこういう試合ね!」「ああ。剣戟が早すぎて見えねえぞ!」「でもあの若者押されているがまともな攻撃を1度も食らって無い感じだぞ!」と興奮する観客。


鎧兜をつけ勝負しているミュラーは時間が経過すると不利だ。重さは疲労が蓄積してくる。(早めに決めねば。)この焦りが隙を生んだ。


『電光石火』『4連攻撃』を食らい吹き飛ぶミュラー。「あ、あれ?将軍が押していたんじゃ?」「最後どうなったの?」と観客席がざわつく。


「ミュラーが負けた?まぐれにしてもあの少年凄いな。私が取り立ててやろう。」と呟くロバート。「ダメですわ。私が見つけて来たんですから。」と焦るマーガレット。


ミュラーが起き上がって来たので開始線に戻り「ありがとうございました。」と一礼して去ろうとすると「弟子にして下さい!」と懇願された。


「や、止めて下さい。まぐれです!偶然です。次は負けると思うので・・」「本来戦いに次はありません。それに騙されませんぞ。最後の奥義!あれは素晴らしい!」


「私は身分の低い下賤の身です。無理です!」と叫んだ。



「マーガレット。あやつを何処で拾った?」と聞く皇帝。


「例のクレーム侯爵の時ですわ父上。一瞬で手練れ10人を捕らえました。」「あのクズか・・では報酬も与えてやらねばならんな。なあ宰相。」


「何でしょうか?」「あやつはナン王国に向かおうとしておるらしい。この帝国に絶望しておるそうじゃ。」「それはいけませんな。将軍に勝つような者が他国には行かせてなりませぬ。」


「うむ。その通りじゃ。早急に取り計らえ!」「分かりました。先ずは何か・・本人がこの国を離れたくならぬ事を調べます。」「うむ。くれぐれも早急にだぞ!」


その頃、俺はまだミュラー将軍と押し問答をしていた。「私も準騎士爵から成り上がった者です。年齢も関係ありませぬ。是非!先生の弟子に!」と大声で懇願され困り果てていた。


各貴族もこの状況を見ていた。「あの若者を取り込むぞ。」と部下達に指示していた。『ミュラー敗れる。』この報は帝国だけでなく近隣諸国にまであっという間に広まるのだった。


俺の方は「何度か稽古に帝都に来ます。」で許して貰えた。「先生がなかなか来れない時は私がホライズンに行きます!」と半分脅しのような事を言われた。


この日、6人とも宮殿に泊められる事になった。そしてもう1人増えていた。「3人は初めましてだわね。付与師のレナよ。よろしく!」


そう挨拶しているとマーガレットがやって来た。「何か大騒ぎに巻き込んで申し訳ない。あれ?レナ先生は知り合いだったの?」


「マーサさんは旧知の間柄だけどね。ハルトちゃんとは最近よ。」最近も何も2日前だ。「そうか。私の剣や鎧はレナ先生が付与してくれた物なのだ。」と言うので全員納得した。


「先生は元宮廷魔術師だったのだが今は独立されているのだ。そして遠縁の親戚でもある。」「もうやめてよ。その肩書のせいで行き遅れになってるんだから!」


「でもそのお陰で良い男に出会えたわ!」と俺に抱き着いた。鬼のような表情のノワールとリア充爆発しろと言いたそうな男3人とマーサさんはため息だ。


「うむ。ハルトなら間違いないだろう。私も候補の1人だからな。」と顔を赤くして言う。「なあに?マーガレットちゃんも狙ってるの?」と笑う。


結局この日はノワールのスケスケ下着を拝む事無く男女別の寝室を用意され久しぶりの1人寝だった。

お読みいただきありがとうございます。

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