第15話 お別れの告白
宜しくお願い致します。
ザルツベルグ帝国 帝都
「比べる事でも無いが私、あなた達、ハルトの過去は悔やんでも変わら無いし変えれ無いとハルトに言われたのだ。そしてハルトの壮絶な過去を聞かされた。想像を絶する内容だったんだ。」
「泥水をすすり・・カビの生えたパンを食べ、ほぼ毎日奴隷同士で殺し合いをさせられたそうだ。生きる意味を見失いそうになりながらそれでも希望を捨てなかったと教えてくれた。」
「私達に同じようにしろとハルトさんは言うの?」ローズが訝しそうに聞く。そう言われ首を振るマーガレット。15人の妊婦がマーガレットの言葉を待っていた。
「ハルトには選択肢は無かった。しかし私達にはあった。私もあなた達も共通点がある。それは『考えていない』事だと言われた。それは後悔も反省もして次に生かせと言いたかったんだと思う。」
「でもこれから奴隷だよ?どうやって生かせって言うの?ハルトさんの助けも得られないって陛下と約束したって言ってたもん・・」と寂しそうにソニアが言う。
「変に希望を持たせてもいけないと思うがあのハルトがそう言われ『考え無し』だとは私には思えないのだがな。」とマーガレットが笑う。
すると15人の顔が明るくなり「そ、そうだけど変に希望持ったら・・」「そう言いながらメチャメチャ希望持ってる!」「こんな時どういう顔すれば良いの!?」「幸運の軍師様だよね!?」
15人が百面相のようになるのを見て(私の為にも来て良かったな。)と思うマーガレットだった。「またいつか一緒に戦いたいな。」と5人に告げマーガレットは去った。
明日帰るという時に俺の所にローズママから会ってお礼を言いたいと連絡が来た。あまり乗り気では無いが無下に断るのも気が引けたので病院に向かった。
「お呼び立てして申し訳ございません。」以前と打って変わった態度だった。「私はあなた様に対して失礼な事ばかり申し上げたにも拘らずお助け頂いた事にお礼を言いたかった。」
「しかしご主人を助ける事が出来ず・・」と言うと「私が殺したようなものです。」サンドロは獄中死していた。「主人は・・サンドロは何も知らなかったのに・・私がラングの誘惑に・・」
衝撃的な事実だ。「それを何故今になって私に?」
ローズママは農民の子だったと言う。「それで身分コンプレックスがあった。」と言った。サンドロと知り合った頃はサンドロ18でママは13だったらしい。
「ローズもそうですが私もその頃から胸が大きくて。」と恥ずかしそうに言う。アスランは14、ローズは15で産んだと言う。
サンドロは頑張って準騎士爵になり貴族の仲間入りをし、10年前には騎士爵になったそうだ。ママは自分のコンプレックスや子供の為にも準男爵にさせたかったようだ。
(まだ32,3くらいか。若く見えると思ったが若かったんだな。)そして1年半前くらいにラングを同じ騎士爵の奥さんから紹介された。
「ラング様なら夫を準男爵にしてくれますわ。あとはあなた次第よ。」と耳打ちされたらしい。最初はサンドロを裏切れないと思って断っていた。
しかしみんなが出席するパーティーくらいは「出席なさいよ。」とみんなに言われ出たらしい。そしてドラッグと媚薬を使われ関係を持った。
そしてそれをネタに脅され言いなりになった。「次から自分で避妊しとけ。」とラングに命じられ色々な要求に応えるようにされてしまう。
必要に応じて呼びだされて精神的に弱ってる時、俺を紹介され「八つ当たりのような事をしてしまいました。」と言って土下座した。
そんな状態だったのなら分からなくも無いので「辛くて誰にも言えなくて、脅され怯えていたというのは想像出来ます。頭を上げて下さい。」と言うと涙で顔をクシャクシャにする。
「アイツは悪魔です。娘達には手を出さないと言ったのに・・出来るならこの手で殺したかった。」と言った。
「私は夫に懺悔したかった・・死ぬ前に謝りたかった・・サンドロや子供の為と思った事が全部裏目に出て私は死なず周囲をこんな目に・・」と言って号泣して這いつくばる。
思わず抱き上げ抱きしめる。「こんなクズに優しくしないで!あなたにも酷い事を言ったバカな女です。それでも庇ってくれて嬉しかった。だから懺悔を聞いて欲しかったんです。」
「私も誰にも言いません。ずっと苦しんでおられたんですから。このままいっぱい泣いて下さい。生きてればまた辛い事があるかもしれませんがきっとあなたなら乗り越えられるはずです。」
「嬉しいです。」と俺の胸に顔を埋め泣いた。「そんな優しくしないで下さい・・私酷い女ですから・・お礼も出来ません。」
「チュッ」
「これがお礼で良いですか?」と聞くと抱きついて「アアン・・」と小声で。凄く色っぽくなる。「ラングに調教されて薬を使われこんなすぐグチョグチョになる女になったの。」
「ハルト様。今だけルージュと呼んで下さい。そして何をされても受け止めます!ここは結界が張ってあって外部に聞こえないですから。」
「いいのかルージュ?」「ハイ!ハルト様!ルージュの中でお願いします!ああイッちゃう愛してますハルト様!」何度も達して綺麗にご奉仕までしてくれた。
「もう・・会えなくなっても後悔はありません。ずっとお慕いして生きていきます。」と部屋を出る時に呟くように言った。
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