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武道一家の長男坊  作者: ジャコウネコ
2/3

3歳 稽古初日

階段の手すりはセクシ~

あ、物語には関係ないです。

僕「戸田圭吾」は幼稚園に入園と同時に剣道会に入会した。

父の仕事の都合で僕は千葉にいる。

近所の同級生と入園前に仲良くなってたから幼稚園が楽しみだ!


あやちゃんに大輔!

そしてケンちゃんと入園前にたくさん友達ができていた。

入園初日は入園式だけで終わった。

両親と手をつなぎながら帰る。

帰るといっても家まで3分だし公務員宿舎だから友達の家も同じ敷地内だった。


お家についてお昼を食べていたら何となく剣道が怖くなってきた。

友達のいない剣道会だ

それも幼稚園児で...

怖くて当然

「それよりも剣道行くの怖いなぁ...あの棒で叩かれたら痛いんだろうなぁ」

「圭吾。声に出てるぞ~」

父に聞かれていた。

「まぁ叩かれないぐらい強くなれば大丈夫だから」

「先生とか怖くない?」

「きっと大丈夫だ!」

「ほんと!?じゃぁ頑張る!」

「お父さんみたいに強くなるんだぞ!」

「うん!」

お昼ご飯を食べ終えて父と剣道会に向かった。

「じゃぁ、お母さん行ってきます!」

「いってらっしゃい!強くなってくんのよ!」

「うん!」


小さい体に竹刀袋はかなり不釣り合いだったが、両親からしたらとてもかわいらしかったと思う

10分ほど歩くと剣道会に到着した。

剣道会というか陸上自衛隊の駐屯地についた。

この時に気が付けばよかった。

幼稚園児気付く訳ないが自衛官にしごかれるという事実を


「ここでお父さんの先輩が先生だからね!」

「先輩ってなぁに?」

「圭吾で言うと年中さんかなぁ」

「へぇ~そうなんだ!」

そんな会話をしながら道場に入る


「失礼します!!!!!!」

父が道場に入る一歩手前でめちゃくちゃ大きな声でお辞儀をした。

僕はビビったけど父の真似をすることにした。

「失礼します!」

元気いっぱいに叫んだ!

白い胴着に紺の袴、スポーツ刈りのおじさんが近づいてきた。


「おぉ~!よく来たな!君が戸田君の子供だね!お名前は?」

「圭吾です!二俣幼稚園の5歳です!」

「圭吾君だね!元気いっぱいだね~!」

「先輩お疲れ様です!息子の圭吾です!」

「武もよく来たな!たまには稽古してくか?」

「ぜひお願いします!」


こうして稽古初日が始まった。

まずは胴着と袴の着方から

僕はここで初めてちょうちょ結びができるようになった

一番意味が分からなかったのは袴の着方だった

袴には帯が4本ある

前2本と後ろ2本だ

まずは前2本を後ろでちょうちょ結び

後ろは腰板についている変な板を結び目に差し込み前で堅結び

なんか先生のとちょっと違ったけど何回か練習するうちにできるようになった。


稽古時間は3時間

そのうちの30分を胴着の着付けで終えてしまった。

次に準備運動をして道場内の10周

それでもうクタクタだった。

「お父さん疲れた...」

「なんだ圭吾!そんなんでへばってちゃ強くなれないぞ!」

「僕強いから疲れてない!」

簡単に口車に乗ってしまった。

残り2時間はひたすら「すり足」の稽古と足腰のトレーニングだった。

稽古中はパァンパァンと軽快な音と怒号が混ざり合っていて

室温はかなり熱く汗の臭いで蒸しかえっていた。


3時間なんとか耐え忍び明日はどんな稽古があるのか恐怖しながら帰路についた。

「今日はたのしかったか?」

「もうクタクタだよ~あれには何の意味があるの?」

「剣道の歩き方だよ。姿勢がよくないと勝てないしすり足は剣を振る際に必要なんだよ」

「へぇ~じゃぁたくさん練習しなきゃ!」

そんな他愛のない会話をしながら家についた


「ただいま~!」

「おかえり~夕飯で来てるよ~」

ぼくはがむしゃらに飯に食らいついた

空腹で死にそうだ!


おなか一杯になってお父さんとお風呂に入り速攻で寝た。

「明日の幼稚園たのしみだなぁ...むにゃむにゃ」

剣道のことなど一切頭に入れずに夢の中に溶け込んでいった...

好きに評価してください!

自分自身の剣道を通した自伝みたいなものです!


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