夜の歌 作者: ヤハチ 掲載日:2019/03/03 女衒うろつく夜の街 紫煙全てを霞ませて 顔さえ見えぬ人の群れ 百の口づけ交わされて 嗚咽に紛れて歌が聞こえる 女衒うろつく夜の街 ある日天使が舞い降りて とある女衒に恋をした 好かれるために歌を歌って 好かれた後に売られて消えた 女衒うろつく夜の街 星知らぬ娘が泣く夜に 誰かが歌う歌がある 涙拭わず乾くに任せ 泣く娘の前で口ずさむ歌 女衒うろつく夜の街 紫煙に霞む歌声が 夜の底から微かに響く 独り寝る夜の無き娘届けて 女衒が独り口ずさむ歌