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プロローグ

『魔法少女の皆様、永らくお待たせ致しました。これより“ナイト・オブ・ワルプルギス”を開催致します』


 男性の声でそんなアナウンスが聞こえる。佐々木舞は声のするスピーカーのほうを見上げる。


『ご承知の通り、これより皆様には五人一組のチームを組んで頂き、二チームずつ戦い合って頂きます。魔法と判断されればどのように戦って頂いても大丈夫でございます。果たして、最後まで勝ち残り、願いを叶えるのはどのチームなのか?』


 アナウンスを聞きながら舞はワクワクしていた。好きな魔法少女になり魔法を使える、それだけで彼女は嬉しいのだ。身に纏ったフリル付きのドレス風コスチュームを踊らせるように左右に揺らしながら、彼女はその時を待っていた。


「楽しそうじゃん、舞」


 と、隣に立つ背の高い巫女装束姿の女性が舞に声を掛ける。彼女は同じチームメイトの後藤玲夏、舞の大学の一年先輩でもある。


「あったりまえじゃないですかぁ。私、魔法少女大好き女ですよ?」

「フリフリ衣装の魔法少女大好きでオマケに低身長ときたら完全に幼女にしか見えん……」

「て、低身長は禁句ですよーーっ!」


 気にしているところをズバリと突かれ、舞は思わず怒っていた。玲夏は構わずに笑う。


「あっはっは、悪い悪い」

「もぉ……」


 そんな玲夏に舞が頬を膨らませた時にアナウンスは再び流れた。


『さて、準備は宜しいでしょうか? それでは参りましょう、“ナイト・オブ・ワルプルギス”の開催です!』


 それと共に爆音が響き渡り、紙吹雪が辺りを舞った。舞はそれを見るなり再び喜んだ。


 最高の魔法少女を決める二週間に渡る熱き戦いの火蓋が切って落とされた。

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