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俺、実家の手伝いをする  作者: くろのわーる


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第4話

 1年半の月日が経とうとしていた。


 変わったことと言えば、長男のレイナートと次男のヘクトールが修行の為、騎士達を伴って国内にある迷宮へ向かったことだろうか。


 迷宮が存在する事実にはやる気持ちを抑え、今日も秘密の特訓に精を出す。


 俺も1年半も経てば当然、成長もしている訳でステータスはこんな感じになった。


【名前】アーサー・エル・ナイトレイ

【性別】男

【種族】人族

【職業】なし

【レベル】60

【スキル】EX神眼、Lv:100気配察知、EX明鏡止水、EX流水魔法、EX旋風魔法、EX大地魔法、Lv:1雷魔法、EX魔力超回復

【加護】地球神の加護


【気配察知】生物や動く物の気配を察知することが出来る。


【EX明鏡止水】魔力で身体を強化し、特に技と守りに特化し、身体強化を極めた者だけが辿りつけるエクストラスキル。


【流水魔法】水魔法を極めた者だけが辿りつけるエクストラスキル。


【旋風魔法】風魔法を極めた者だけが辿りつけるエクストラスキル。


【大地魔法】土魔法を極めた者だけが辿りつけるエクストラスキル。


 父のレオンはEX金剛不壊こんごうふえという名称で力と守りに特化となっていたので個人の資質により変化するようだ。


 そしてついに魔法を覚えた。ほんとは部屋の中で使うのは危ないと思ったのだがあまりに退屈だったのと憧れの魔法を我慢出来ずに試してしまった。


 初めは指先に小さな魔法球を発生させ、地味に練習するつもりだったのだが風魔法は制御を誤り掃除したばかりの部屋がめちゃくちゃになりマリアが部屋に入るなり、絶叫をあげていた。


 また、水魔法を試した時は上手く制御出来ず水球がちょうど股関の辺りに落下し、びしょ濡れとなりおしめを替えたばかりでマリアに不審がられた。


 土魔法は上手く指先にビー玉くらいの土球を発現出来たが消すことが出来ずポロポロとベッドに落とし、う○こと間違われた。


 火魔法は火事になったら困るので試していない。


 雷魔法は一度試したがバチバチと音がうるさくバレると面倒なので今のところ保留だ。


 そんな魔法修行の日々を過ごしていたら突然、部屋に現れた父に抱かれ、初めて部屋から出ることになった。

 目的地は城の敷地内にある訓練場だ。

 サッカー場4面分ほどの広さはあるだろう訓練場には見た感じ2000人位の騎士達が調練を行っている。


 何故、訓練場に来ているかというと父は将来、騎士として次男のヘクトール兄さんの副官にしたいらしく、幼少からの刷り込み・・・じゃなかった英才教育の一環として騎士達の訓練を見せる為に俺を連れてきたようだ。


 しかし、俺の将来設計では王家の一員であるので難しいかもしれないが

三男だし、あわよくば冒険者になるつもりだ。


 冒険者をする上で隣国の情勢や国の状態なんかも気になったりするが言葉もまだ上手く話せない、こんな幼い子供に詳しく説明してくれる大人なんていないので色々な情報を得るにはまだ時間が掛かりそうだ。


 父に抱かれたまま、訓練場へとたどり着き訓練の様子を眺める。

 正直、眺めているだけでは退屈なので騎士や兵士達の訓練を眺めながら片っ端から鑑定していくことにする。


 鑑定で確認していったところ、やっぱり神の加護を持っている人なんていないし、スキルレベルがEXに達している人達もここにはいなかった。レベルも100を越えている人がちらほら見られるだけだ。


 それでも一人一人眺めていくと初めて見るスキルを持っている人を見つけたので鑑定してみる。


【剣術指南】スキルレベルに応じて指導を受けた者の熟練度が上昇する。


 教官だと思われる人の剣術指南スキルのレベルが上がればこの国のためになるかなと退屈をまぎらわす・・・愛国心の気持ちで俺の加護を共有する。いつでも外せるしね。


 また、珍しいスキルを探して鑑定していくがそうそういない。


 父は騎士達の真剣な訓練を見ていたら自身も身体がウズいてきたのか、俺を近くの騎士に預けて訓練場へと踏み込んで行き、父自ら指導を始めた。

 父が訓練場へ踏み込むやいなや騎士達の表情があきらかに暗くなり兵士達からは動揺が広がるがその理由もすぐに判明した。


 父が稽古をつける為、訓練場に踏み入ると騎士達は並び1人ずつ挑んでいく。

しかし、一合も打ち合えることなく全身鎧を着た騎士が軽々と吹き飛ばされていく。


 次々と騎士達は宙を舞い、順番を待っている騎士の表情はまるで死刑台へ向かう囚人のようだった。

 俺は余りに不憫な騎士達を見ていられなくなり、顔をそらすと傍らで騎士達を治療している人達がいた。


 倒れた騎士に手をかざし何か呟くと淡い光に包まれて死に体だった騎士が立ち上がる。


「(回復魔法だっ!)」


 初めて目にする回復魔法に目を奪われながらしっかりと神眼で確認すると治癒魔法を覚えた。


「(よっしゃ~!治癒魔法ゲットだぜ!)」


 どうやら俺の持つEX神眼で直接見ると大概のスキルは修得出来るようだ。


 治癒魔法に見とれつつ応援のつもりで治癒士達に加護の共有をしているとローブを纏ったの集団が訓練場にやって来た。


 まさかと思い鑑定で確認すると思った通り魔法使いの集団だった。

 そのままローブの集団を注視していると的のような置物に向けて魔法の練習を始めた。


 離れた場所で練習しているがEX神眼のおかげで離れていてもよく見える。

説明にあった通り色々と便利だ。


 おかげで火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法の使い方を次々と覚えていった。


 魔法はボール系、アロー系、ランス系などゲームや小説で出てくる定番のやつだった。


 俺が魔法の使い方を勉強している間に父の指導も終わったようでこうして本日はたくさんの魔法の使い方を覚えることに成功した。



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