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俺、実家の手伝いをする  作者: くろのわーる


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第1話

 俺は一人暮らしの社会人。仕事も終わり、いつものようにコンビニで弁当を買い、帰宅中に車に引かれそうになっていた老人を助けて身代わりになったまでは覚えている。

 自分でもまさか、咄嗟に助けてしまうとは思わなかった。



◇◇◇



 気がつくと倒れたまま、空を見上げていた。

 不思議に思いながらも起き上がり辺りを見渡すとそこは雲の上のような場所だった。


「目が覚めたようじゃのう」


 不意に声をかけられ、声がする方へ振り返るとそこには老人が立っていた。


「あなたは・・?それにここはいったい?」


 思わず、疑問が口に出てしまう。


「ここはおぬしたちがいうところの天国じゃ」


「ああ、そうなんですね。」


「・・・」


「えっーー!!」


 普通に眠りから目が覚める感覚で意識が戻った為、まさか天国にいるとは思いもよらず驚いてしまった。


「残念じゃが、おぬしは予定外に死んでしまった。」


「・・・」


「普通は死んだ者をわざわざ呼び出したりはせんのだが今回は特別じゃわい」


 その後も話を聞くと文明や文化の向上を目指し、異世界交流の為に人材を探していたらしい。

 そこへたまたま予定外の死を迎えた俺がいたのでなんとなく選ばれたとのこと。


 異世界って存在してたんだ。


「そういう訳で悪いが行ってくれるかのう?」


「急に言われましても・・・」


「不安なのはわかるが異世界の神に悪く扱われることはないぞ」


「(異世界にも神がいるのか)」


「ところで神様。」


「なんじゃ?」


「異世界ってどんなところですか?」


「そうじゃのう。分かりやすく言うとおぬしが好きな異世界物の小説のような世界じゃな」


「じゃあ、魔法とかあるんですか!?」


「魔法もあるし、レベルとスキルが存在する世界じゃ」


「おお~!」


 思わず声を上げてしまった。


「それで行くということで良かったかのう?」


「はいっ!是非、お願いします。」


「そう言って貰えてよかったわい」


 魔法が使えるなんてすげー楽しみだ。


 正直、迷いはあったが悪い扱いは受けないというしラノベのような世界に興味があった為、素直に受けることにした。


「それでのう。異世界に行くにあたり、わしから加護を与える決まりなのでな。加護を付けておくぞ」


「ちなみにどんな効果なんですか?」


「それは異世界に行ってからの楽しみじゃ」


「(気になる。)」


「すまぬが儂も忙しい身なのでな、話しはここまでじゃ。悪いが早速、行ってもらえるかのう」


 話が打ち切られると光に包まれ、意識が遠のいていった。



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