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12月 蒸気色の季節
12月 蒸気色の季節
マフラーに巻かれて寒いねぇと
暖かな飲み物を離さない君と
そんなもの飲んいるからと笑う彼女
彼女の手には冷たいコーヒーがある
おはようとセットで寒いねぇという僕に
おはようと彼女の薄い蒸気と
君女の白い息が見える
行ってきます
そう言って出かけていく後姿たち
君たちの生きている
そんな姿を今年も見れて
ふと君たちが生まれた時のことを思いだす
小さかった手は大きくなって
風の子はだんだん室内に入ってきて
それでもまだたまに外に行く
そのうち一緒に生きていく相手をそれぞれ見つけるだろう
暖かな息が
ふわり浮かんでは消え
浮かんでは消えていく
遠くで聞こえる救急車の音
たまにココロが冷たくなる夜の電話
いつまでも一緒にいたいと願うけれど
叶わないことが誰もが知っているから
今日も生きている蒸気を自分も吐きだしなら
寒いとつぶやいて窓を閉める
さぁ 妻を起こしに行くのだ




