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11月 木々色
11月 木々色
人の洋服から色が減っていくように
木々も緑からゆっくりと
同じように色を変えて
舞う
風の流れに関係なく
今年はこれだと
格好と色とガラスの向こうの色は決められていく
道を歩く人は知らんぷりして
風の声を聞く
たくさんの書類と過去のデータ
数字と文字と星が動く
あのときに似ているから今もこうだ
あの時も今も
ああでもないこうでもないと服の前でため息をつく
空を見つめて
温かいのか寒いのか
睨み続けている
最新の服と菓子に現れる色たち
風には見えていないようだけれど
それでも色に踊らされて
それでも色にわざと騙されてふりをして
楽しんでいく
さようなら黄色の葉っぱ
さようなら赤色の葉っぱ
さようなら衣装の色
ガラスの向こう側は必至で耐えているけれど
お菓子の世界は張り切っているけれど
今日も落葉は舞って
溜息は続くのだ




