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1.特別な日

16回目の誕生日だ。

今日は、1つ下の妹の誕生日だ。

16歳といえば、女の子は結婚ができる年で、人生においてきっとすごくすごく重要な日となるだろう。

そんな特別な日に俺、松野 藍は走っていた。


(やばいやばい、なんで、なんでよりによってこの日に!)


今日、9月8日が終わるまであと2時間しか残されていない。

本当なら今日は学校を終えて、いつもより早くバイトを上がらせてもらえるはずだった。

それがどういうわけか、シフトでは8時上がりのはずが、10時上がりだ。

なんでだ、なんでよりによって今日団体客が来るんだよ!


働いている近所のファミレスは大体水曜は暇だった。

しかも店長はその日に休むことが多いこともあって、1週間の中で一番楽のできる日になるはずだった。

それがどうして今日に限って団体客が押し寄せて来るのか。

キッチンのメンバーも目を回して働いた。

俺はフロアの人間だったから、客にまだかまだかと睨まれ、サラダバーの野菜やら食器の補充が行き届いてないと叱られ、混雑するレジを涙目で切り盛りし、その間に出来上がった食事を冷めないうちに運ばなくてはならなかった。

人手があまりにも足らず、まさかまさかの水曜日だった。

高校生ということもあって、10時には強制的に上がらされたけど、まだもう少し忙しさは続いているようだった。

正直自分の犯した失敗に胸が痛くなって仕方がないけど、今はそれどころではないのだ。

だって今日はこの大きな世界の中でたった1人しかいない妹の誕生日だから。


今日はお兄ちゃんとご飯が食べたいの!

そう言ってくれた。

人生で一度しかない、それも16歳の誕生日に。

きっとあの子のことだ。

今もご飯を食べずに待っているに違いない。

ああ、もう最悪だ。

そもそも今日はバイト休みたいって前から言ってたのに。

今更考えても仕方がないけど、考えずにはいられなかった。

ああ、もう、恨むぞ店長!




「っごめん、緑里!ただいま!」





はじめまして、もしくはこんにちは。

こちらの作品は以前予告短編として投稿した同じタイトル作品の連載化となっておまります。

展開はゆっくりです。


閲覧ありがとうございました!


20120223  夏野 五朗




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