1-6 [4歳]森の中で2
短いですが・・・
前話と今話でバトルシーンを初めて書いたのですが予想以上に難しくて苦戦しました。
なんとか投稿できそうだったので1日投稿を早めました。
他の人の小説のように細かな描写な機微などが上手にかかれてませんが、温かい目で見守っていただけたら幸いです。
お頭は襲撃されるなんて一切考えてなかっただろうから大ダメージを受けて動けなくなったはずだ。後2人は、正面から倒すしかない。
「おかしら?大丈夫ですかお頭!」
敵に襲撃されてるのにリーダーの安否を確認してるバカがどこにいる。普段から戦闘行為をしていない俺でもそれはやっちゃいけないことだってわかるぞ?俺はこいつに向けて2射目のウインドアローを放った。お頭の安否を確認してる奴は、防御魔法を使った。恐らく2級の魔法だ。しかし俺のこの矢は貫通力に優れてるんだ。そんな鈍らの防御魔法じゃとめられないはずだ。風の矢は相手の防御魔法を貫いて恐らく相手に当たった。後1人だ。しかし魔法を打っている間にもう一人に近づかれていた。どうやらこいつはある程度戦闘経験があるらしい。
「万物を飛ばす風の力よ、風の矢となりて全てを吹き貫け、ウインドアロー」
おれは、外魔力を十分に取り込んで作った矢を放つがそれは避けられる。
「そんな直線的な攻撃、見てればあたんねぇよ。」
「くっ。万物を燃やす炎の化身よ、塊となり」
「とろいんだよ、ガキ」
俺は力のこもった蹴りを正面から喰らう。若干避けたがそれでも後ろに飛ばされる。
「ぐふぅ。ごほっ。ごほぉ」
「お前がお頭ともう一人を殺してくれるなんてな。お前が草むらに隠れてるときからひそかに期待してたんだがまさか本当に殺してくれるとは。お頭は俺の一挙手一投足に目を向けててなかなか殺す機会がなかったんだ。ありがとよ。これで自分で手をかける手間が省けたぜ。ま、終わりだ。」
男が近づいてくる。もっと近くにこい。もう少しだ。もう少し。今だ。
「ウインドアロー」
俺の魔力を結構な割合で作り出した風の矢はおとこの脇腹をかすめて後ろに飛んでいった。
「うぉっ、あぶねぇ。わかってても避けるのぎりぎりだったぜ。」
「・・・わかってた・・・?」
「そうか、お前、魔法使いと戦ったことねぇだろ。てかまだその歳じゃあるわけねぇか。相手が魔法を使うときそこでは外魔力の量が減るわけだから、相手が魔法を使おうとしてることがわかるんだよ。つっても俺じゃ半径1mがせいぜいってとこだがな。にしてもお前今のほとんど自分の魔力で打っただろ。この距離でもギリギリ感知できるレベルだったぜ。あぶねぇあぶねぇ。」
くそ、俺の作戦が破られた。・・・わざわざ呪文を唱えて詠唱破棄が出来ないように相手に錯覚させて、相手を避けられない距離で詠唱破棄を使って倒すつもりだったのに。
「さて、どうやらおイタが過ぎたようだな。そろそろ死ねや。」
・・・万事休すだ。
そして男は俺の体の傍に近づくと、剣を頭上に掲げたのだった。