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パラレルワールド  作者: KOU
第1章新たな世界と少年と
22/23

1-19 [5歳]酒場は火薬庫

投稿が1時間遅れてすいません

雇われた冒険者、といってももはや盗賊のような奴だったが、が指輪を取り返しにきたということは、たぶんこの指輪は本物なんだろう。おそらくあの店の客寄せパンダ的なもので、店は買われては暴力で取り返すを繰り返して稼いでいたんだろう。そしてこの指輪は値段的に婚約指輪としてぴったりだ。そう考えると、プロポーズを前に控えて、指輪を奪われていった男たちの怨念が見えるようである。


「僕にはこの指輪が、いわくつきアイテムに見える・・・」


「・・・」


やばっ、フェルムに聞かれた。折角買ってもらった大切な物なのに、買ったやつがそんなことを言っていたらとても悲しいよな。案の定、フェルムは泣き出しようになっているし。


「ま、まぁ、フェルムには僕がずっと付いているから大丈夫だけどね」


「・・・」


・・・フェルムの顔が一転、紅潮したんだが。言葉を間違えたかも。これじゃ俺が告白したみたいじゃねぇか。言ってる俺も恥ずかしいんだが。


「次は、父上にお土産を買いたいからお酒を見に行くね、フェルム。付き合わせてごめん」


「・・・うん」


そして俺達は顔を赤く染めながら酒屋の前まで行くのであった。


「ここが酒屋かな?」


「たぶんそう。」


「なんか入り難い雰囲気なんだけど」


この酒屋、子供には入り難い雰囲気だ。なぜならその手前にはこの酒屋で作った酒を売っている飲み屋のような店があるからだ。しかも酒屋に入るためには手前にあるこの飲み屋を通過しなければならない。絶対、「ここはガキの来る場所じゃねぇんだよ。帰ってママのおっぱいでも吸ってな、坊や」とか言われるきがする。


「ここ以外に酒を売っている店ってないんだっけ?」


「・・・パパがここで酒を買っているのを見たことがあるんだけど、他の場所はわかんないや。」


そりゃ、フェルムもこの街を隅々まで網羅しているわけないだろうし、地図もない。また街が結構広く、他の酒屋を探していたら、日が暮れてしまうだろう。


「しょうがないね、ここでお土産を買おう」


「・・・うん」


フェルムさん、服に強くしがみ付き過ぎです。・・・そりゃ、中にいるのはきっと屈強な男たちなんだろうから、フェルムにとっては怖いんだろうけど。助けてやりたいんだが、俺には手の打ちようがなくこればかりは時が解決してくれるのをまつしかない。


そして俺は飲み屋に入っていった。





「なんだ、坊主。ここはお前のような奴が来る場所じゃねぇよ。帰ってママのおっぱいでも吸ってな。」


「ガハハ」


この冒険者っぽい格好をした奴、反応がテンプレすぎて逆に新鮮だよ。まぁ通過するだけだから無視しても大丈夫だよな。きっと・・・。


「フェルムいこう」


「・・・」


俺はフェルムの手をとって、奥の酒を売っているところに行こうとした。


「まてやガキ。何無視してくれてんだよ」


一番初めに発言したおっさんが自分の言ったことを無視されたと思って、俺たちのいく道をふさいできた。顔がかなり赤くなっている。相当飲んでいるんじゃないか?この分じゃ何言っても通じなさそうだな。どうしたものか。


「すいません。僕は父上にお土産としてお酒を買っていこうと思うのでそこを通していただけないでしょうか」


「・・・俺の発言を無視した罪は償ってもらわねぇとな。」


「無視をした訳ではないのですが。気に触られたんなら謝ります。すいません」


「心からの誠意と謝罪があれば例え焼けた鉄板の上でも土下座が出来るはず」


だれだお前。



「ちょっと面かせや」


ほんとに話が噛み合ってねぇ。どうすんだよこれ。酒飲み親父ってめんどくせぇ。俺も将来はあんまり酒を飲まないようにしよう。


「・・・」


酒飲み親父が俺の腕を引っ張ってきた。どうするかこれ。なまじ、法に触れることをしたわけではまだないので≪性質|たち≫が悪い。つかんできたんだったら振り払えばいいだけなのだが、流石に5歳児の腕の力じゃいくら酔っ払っているとはいえ冒険者家業をやっていると思われる、大の大人の腕をはらえるわけがない。というか、こいつ5歳児に突っかかってくるなんて大人気なさすぎだろう。周りもとめろよ。


・・・どうやら周りはこのいざこざを酒のつまみにしているようだ。そりゃ面白そうなことが起こっていたら、いい酒のつまみになりますもんね。くそ。


この店の店主は何故かここにいないし、雇われたお姉さん的な人は、他の客にひたすら口説かれまくってこっちに向かってこれない状況だ。ほんと酔っ払いってめんどくせぇ。


「・・・」


「おいどうした、来いよ。・・・まさか怖気づいたのか?」


突然、突っかかってきた親父が壁際まで吹き飛んだ。どうしたんだ?何が起こった?


「てめぇ、魔法が使えるのかよ。良いぜ上等だ、殺してやるよ」


『魔法が使えるのか』いったいどういうことだ。おれは魔法を使ってないぞ?・・・あのおっさんもどうやら俺を見て言っているわけではないようだ。そして視線の先にはフェルムがいた。


フェルムが魔法をつかったのか。でもなんで?こうなることはわかっていたはず。


そこで俺は思考を中断した。おっさんがナイフを構えて突っ込んでくるのがわかったからだ。フェルムはまだ恐怖で動けないでいた。まずい。そして俺はしょうがなく酒場でおっさんと戦闘を開始したのだった。


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