表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラレルワールド  作者: KOU
第1章新たな世界と少年と
20/23

1-17 [5歳]The little lady

タイトルの元ネタはベルアンドドラゴン亭で調べてもらえればわかります。

さて、時間はというと、そろそろお昼かな?どうやらだいぶ長い時間指輪を買ったお店に居たようだ。


「そろそろ、お昼ご飯食べない?」


「うん、そうだね」


ものすごい笑顔だ。見せられて悪い気はまったくしないがその原因は俺のしたことにあるとかんがえるとなんか恥ずかしい。2人で市場のものをみつつ、お昼が食べれる場所にむかう。



「そういや、お昼を食べに行くお店ってなんて名前なの?」


「う~んと、確かベルアンドドラゴン亭だったかな?」


・・・非常に辿り着けなそうな名前の店だ。広告に目が奪われて行く途中の変な店に入り込みそうだな。注意しよう。




「何だこの果物?」


パインだ。形はどこからどう見てもパインだ。食べ方も芯を取るあたりパインだ。しかしちょっと味見してみるとグレープの味がする。不思議だ・・・。


「この果物はグリプっていうんだよ。グレープの形をしてないのにグレープの味がする不思議な果物なんだ。なんかこれで酒は格別って・・・お父さんが言ってた」


「ふーん。そんなのがあるんだね。始めて知ったよ」


ぶどう酒はパインからでも作れると。なんか前世で培ってきた知識のせいで逆にこんがらがりそうだな。


そうこういってる間にそのお店についた。結局危険な香りのする女主人はでてこなかった。当たり前だが。そして店は・・・わぁ、ガラガラである。


「ずいぶんと空いてるんだね、ここ・・・」


「お昼だからね。昼ごはんは基本的に庶民は食べないから。」


そういやこっちの世界は1日3食食べるのは貴族だけなんだっけか。それでエネルギーもつのかね。まぁいいや。とりあえず今はお昼であるから人がいないのだろう。とりあえず席について料理を運び終わった人に、今日はどんなものがあるか聞いてみる。


「すいません、今日はどういったものが食べれるんでしょうか?」


「お昼は、チキンのソテーしかやってないです。人が少ないので、あんまり多くの種類を作っているとお昼の場合採算が尽かなくたってしまうので。」


「じゃあそのチキンのソテーを2つで。」


「かしこまりました」


そういやいくらぐらいなんだろうか、一応1Gはまだ持ってるので払えるとは思うが。


「いくらぐらいだかわかる?」


「前着たときは、1Sくらいだったかな」


1000円か、なかなか安い方ではないだろうか。冷凍庫とかの食材の衛生を管理する設備がないから安いんだと思う。まぁ、一応そういった設備もあるにはあるんだが、いかんせん魔方陣をつかって作るので非常に高価なものとなっている。布団とかの必須品はできるだけ安くしているようだが。


そう話をしている間にどうやら出来たようだ。主菜のソテーと主食のパン、そしてかんたんなスープがきた。おそらくパンとかは元から付いていたのだろう。


転生後初の外食である。お味の方はというと・・・


「う、うまい。鶏肉の癖に、あまり硬くなく、またパサパサしてないし。」


「なかなかおいしいでしょ」


正直いって普通に上手い。まぁまだ外食の回数が少ないのでこのおいしさは素材がいいのか、腕がいいのかわからんが。


そして2人とも食べ終わったので店をでる。価格はひとりまさかの80Cだった。ランチタイムだから安くなっているのかもしれない。


「かなり、おいしかったよ。また行きたいね」


「うん」


「そういえば、前ここに来た時は、いったい何を・・・」


急に俺の服が引っ張られて俺らは路地裏に転がり込んだ。



「ウヘヘ、探したぜぇ。おめぇがあの店で指輪を買ったていうガキだろ?」


「・・・」


「・・・どうやらそうっぽいな。あのな、その指輪はもともと俺のなんだ。だから返してくれ」


「店主が王都で買い付けたって言ってましたよ」


「チッ・・・。・・・いやなんと言うかもうすぐ俺のものだったんだ。先約を付けといたんだが、どうやらすっかりその約束を忘れていたらしい。だから、返してくれよ。」


「店主が約束を忘れてたっていうなら、ここは店主が来ないとおかしいですよね?」


「・・・いいから、とっとと返せ。こっちはさっさとあいつにそれかえさねぇとといけないんだよ。」


返すということは・・・あの店主が取り返すように依頼でもしたのかな。くそったれ、ニヤニヤ顔はこういうことだったのか。そりゃ90Sの商品売って、商品が戻ってきたらぼろ儲けだろうよ。


「・・・」


「そうだ、お前90Sもする指輪を買えるなんて相当な金持ちの息子だよな。だったら今もってる有り金全てとその指輪を置いてけ。命だけは勘弁してやるよ」


「・・・イータ・・・」


フェルムが震えていた。半年前にこういった奴に捕らえかけられたんだからな。そのトラウマが脳内にフラッシュバックしているんだろう。震えるのも無理はない。


「ガハハ、その歳で彼女のために指輪を買うなんてな。そういうのはもっと大人になってからやった方がいいぞ。もしかしたらそいつと一緒に夜のお遊戯ができるかもしれないからな。」


「・・・」


「で、早く有り金出せや。俺はあんまり気が長くはねぇぞ。坊主」


はぁ・・・、まためんどくさい奴に絡まれてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ