追放貴族の【土地鑑定】スキルで辺境開拓 ～役立たずと勘当された僕のスキルは、実は大地を創造する【神の視点】でした～

武力こそが全てとされる、アークライト侯爵家。
その三男として生まれたリオが授かったのは、戦闘に全く役立たない外れスキル【土地鑑定】だった。

「一族の恥」「出来損ない」

父と兄からそう罵られた彼は、成人の儀を終えると同時に、魔物しか棲まぬという不毛の地「嘆きの荒野」へと追放されてしまう。

しかし、リオは絶望していなかった。
なぜなら、彼のスキルは、大地に眠るあらゆる富と可能性を見抜くことができる、唯一無二の【神の視点】だったからだ。

追放された先で、リオはたった一人、開拓を始める。
スキルを駆使して清らかな水脈を掘り当て、治癒効果のある温泉を湧かせ、さらには希少なミスリル鉱脈まで発見。見捨てられた荒野は、瞬く間に宝の山へと姿を変えていく。

ある日、森で傷ついていた伝説の聖獣を手懐け、迫害されていた兎の獣人族を最初の領民として迎え入れたことから、彼の運命は大きく動き出す。

一方、有能なリオを追放した実家の領地は原因不明の不作と水源の枯渇に苦しみ、衰退の一途を辿っており……。

「無能」とされた少年が、最強の仲間たちと共に理想の国を創り上げる辺境開拓スローライフ・ファンタジー。