君の下手な嘘
まだまだ初心者なので多少読みにくいところがあるかもしてません。アドバイス、感想沢山求めていますので遠慮なくお願いします!
最後に君の笑顔を見たのはいつだろうか。
花束を片手に古い記憶をたどりながら君が眠った場所へ向かう。
見る影もなくなった君は何年たっても変わらない。
何度君に手を合わせ、何度君の名を呼んだだろう。
「君は嘘つきだ。」
ここに来るといつも思い出す。
君のあの笑顔がまだすぐそこにあった頃。
この時期になると君はいつも寂しそうな顔をしていた。
「ねぇ、はなを、知ってる?」
雲一つ無く、綺麗な月が見える夏の夜。
「何?」
「人間でいうこの時期は『お盆』っていってね、亡くなった親族とか大切な人が帰ってくる時期なの。」
「何言ってるの?亡くなった人はもう帰ってこないんだよ?」
「うーん…なんだろ、幽霊的な感じ?わかんないけど昔からの風習みたいな」
「へぇ…そうなんだ」
特に興味がなかった。『死』という概念がない私にとって真逆の存在だったから。
「はなをには関係ないのかもしれないけど」
「まぁ、死なないし。一生で絶対会えないイベントだね。」
「絶対会えなくないよ!私が死んで幽霊になったら毎年はなをに会いに行くから!」
彼女が私の手を取り、いつもの笑顔が見える。
この私にそんなことを言ってくるような変な人間だった。
めんどくさいと思いつつでもちょっとだけ嬉しかった。
そんな君の言葉を私は何年も信じている。
いつか私の目の前に出てくれると信じ、毎年君の墓に花を添える。
君がいつ見ても私だと分かるように、姿も変えずに。
100年でも、1000年でも待とう。
君の下手な嘘を信じ続ける私も大概変なやつなのかもしれない
お盆が近いということでお盆ならではの作品を書かせて頂きました。嘘だとわかっていても彼女に会えるならと信じ続けるはなをの彼女への気持ちはとても大きいのです。「彼女」と書いていますが、恋愛的な意味ではなく、あえて名前を決めずこの呼び方にしています。