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幼なじみ視点(2)

「良かったら今から君の屋敷に行こうか?」


 まさに今日の授業が終わり、皆、帰り支度をしているところだった。


「ありがとう、カッセル! でも急にあなたが来るとなると家族も使用人も驚いてしまうわ。何と言ってもあなたはブライト公爵家の次期当主なのだから!」


 ブライト公爵家の次期当主と言われると、何だかくすぐったい気持ちになる。


「明日。明日の水曜にしましょう、カッセル」

「分かったよ! 明日だね。楽しみにしている!」


 この日、帰宅した僕は床屋を屋敷に呼び、髪を切り、眉毛を整え、爪を切り……。明日、カトリーナの屋敷に行くのに相応しい身支度を整えた。


 制服のシャツもズボンもきちんとアイロンのかかった汚れのないものを着用し、放課後になるのを待った。


 まさにこの日は一日千秋で、時計の針の進み具合が遅くて、遅くて仕方なく感じていた。ゆえに終業の鐘が聞こえた時。僕は椅子から飛び上がるようにして立ち上がっていた。


 本当はカトリーナと一緒に下校して、そのままベヴァリッジ公爵邸に行きたいと思ったが……。


「準備もあるわ。一旦自宅に戻ってから来てくれると助かるわ」


 カトリーナからそう言われては仕方ない。

 一度帰宅し、制服からアンティークグリーンのセットアップへ着替え、手土産を手に訪問することになった。


「カッセル、来てくれてありがとう! ごめんなさいね。今日はお父様とお母様は外出していて……挨拶が出来ないの。せっかく持参してくれたワインは私からちゃんとあなたからだと伝え、渡しておくわ」


 カトリーナにそう言われた時は「ベヴァリッジ公爵は商才があり、いくつも商会を有しているから、仕方ないよ。気にしないで」と応じていた。


 そして通された応接室で侍女やメイドを退出させ、二人きりになると……。


 貴重な初版本を前にしているのに、それどころではなくなってしまう。


 そう、カトリーナが蚤の市で手に入れた本、それは間違いなく正真正銘、モントクレール伯の『貴族の矜持~歴史に見る貴族の活躍~』の初版本だった。


 普段の僕なら食い入るように読み耽り、版を重ねるごとに変化する文章や、消えていく誤字脱字を見つけ、ご満悦したことだろう。


 だが両親不在の公爵邸の応接室でカトリーナと二人きりと思うと、変に緊張してしまい、出された紅茶をついがぶ飲みしてしまった。


 すると不思議なことに体がリラックスしてきて、眠気まで沸いてくる。


(カトリーナと初版本を前に、こんなに欠伸をしたくなるなんて!)


 用意されていた紅茶はブレンドティーで、心地の良い香りがしていた。きっとこの香りにリラックス効果があるのだろう。


(人間は香りの影響を受けやすいと言うが、こうも効果てきめんなのだろうか……?)


 そんなことを考えている間にも欠伸が出る。


「カッセル、あなたせっかくお気に入りの本の初版本を手にしているのに、随分と眠そうね」


 制服から一転。色味は落ち着いたダークレッドなのに、胸の辺りを強調するデザインのそのドレスを着たカトリーナは、実に妖艶だ。そのドレスのせいもあり、僕の心臓はバクバク状態だったはず。しかし今は興奮より睡魔になっている。


「! それは……申し訳ないな。気持ちとしてはものすごく昂っているはずなんだけど……」


 今のこの状況を踏まえて、そう答えることになる。するとカトリーナはこんなことを言い出した。


「カッセル、あなた、次期公爵家当主として、とてもよく頑張っていると思うわ。連日遅くまで勉強をしているの、知っているわよ。あなたの部屋の明かりがいつも最後に消えるのだから」


 これには胸が熱くなる。


 公爵家の次期当主として勉学に励んでいる──周囲からはそう見えているはずだ。だが僕としてはカトリーナに相応しい男になりたい……この一心で頑張っていたのだ。


(カトリーナのために頑張っている。この頑張りをカトリーナ当人に気づいてもらえるなんて……)


 感無量で泣きそうになりながら、彼女の名を呼ぶことになった。するとカトリーナは慈愛に満ちた笑顔になり、こんな提案をする。


「深い睡眠はダメよ。一時間も寝たら、体のリズムが狂ってしまう。でも十五分なら……。十五分。カッセルが仮眠をとったら、私、起こしてあげるわ」


(なんて夢のような提案なんだ!)


 瞬時にそう思ったが、理性が働く。


「……カトリーナがいるのに、僕だけ仮眠をとるなんて」

「気にしないでちょうだい、カッセル。あなたと私の仲じゃない。幼なじみで、子どもの頃は一緒に昼寝もしたのよ。あなたの寝顔は知っているし、恥ずかしがる必要もないでしょう?」


 幼い頃、一緒に昼寝をしていたカトリーナのことを思い出す。あの頃のカトリーナは、今のような美女ではなく、無垢な天使のようで、とても愛らしかった。


(まるで人形(ドール)のようだった……!)


 うっとりしつつ、脳はもう眠気で蕩けそうになっていた。理性は底に沈み、僕はこうカトリーナに伝えている。


「……十五分だけ。十五分だけ、休ませてもらってもいい?」


 少し甘えるような言い方になっているが、もう抗う気がしない。


「ええ、構わないわ。ほら、クッションはこれを使って。私の膝掛けをかけてあげる」


 ふわりとカトリーナが膝掛けを広げると、彼女がつけている香水と同じ匂いを感じた。


「ありがとう、カトリーナ!」


 カウチに横になり、クッション頭をのせた僕に、カトリーナは膝掛けを掛けてくれる。


「……カッセル、ゆっくり休んで」

「カトリーナ……」


 そこで目を閉じ、完全にリラックスしたまさにその時。閉じた瞼の目頭の、まさに窪みに沿うように指でぐっと押され、「うわぁ、ああああぁぁぁぁ」と、驚きの声が漏れてしまう。


(め、目潰しされる!?)


 起き上がろうとするが、力が入らない。


(一体何が起きているのか!?)


 焦る気持ちがあるのに、体が動く気配はない。


「……!」


 カトリーナの手が前頭部のあちこちを押しているのだが……。


 えも言われぬ恍惚感で、口元が緩む。


(か、快感……)


「カッセル、あなた、本の虫でしょう? いつも本を読んでいるから、かなり目が疲れているはずよ。この目の周りをぐるりと囲む筋肉は、眼輪筋がんりんきんと言われているの。目を閉じる時に使われる筋肉で、人間は頻繁に瞬きをしているから、酷使しているはずよ」


 再び目の周りを指で押されているが、さっきとは違い、優しい動きだ。ゆえに悲鳴は出ず、ゆったりと応じることになる。


「へぇ……そうなんだ。何だかすごく気持ちいい……」

「こうやってマッサージすることで、皺眉筋しゅうびきん鼻根筋びこんきんも刺激されると思うわ。血行を良くして、緊張を緩和しているのよ」


 カトリーナの声が聞こえたのはそこまで。

 強い刺激はなく、ただひたすらに心地よい刺激が繰り返される。僕は完全に脱力して、眠りに落ちていく。


 目覚めた時は生まれ変わった気持ちだ。


「カトリーナ、僕……」


 天使の微笑みで僕を見ると、カトリーナは「せっかくだから、夕ご飯を食べて帰らない?」と言ってくれる。


「うん! ぜひご馳走になりたい」と応じる僕は、気分爽快だった。これはぐっすり寝たからだけではない。


「カトリーナは魔法使い?」

「違うわ。マッサージをしたの。カッセルがぐっすり休んでいたから、その間に、肩、背中、腰をね。いつも座って勉強をして本を読んでいたら、全身の筋肉がお疲れよ」

「そうなんだ……マッサージ、医師の治療で体をさすって血流を良くする──それは聞いたことがあるけど……筋肉が疲れているという発想は初めて聞いたよ」


 僕の言葉にカトリーナはクスリと笑い、こんなことを言う。


「そうね。古代文化で少し、マッサージがブームになったこともあるけれど……古い文献を見て、見よう見真似でやっていることよ」

「でもすごく体が楽になった」

「継続的にマッサージをすることで、少しずつ筋肉が柔軟性を取り戻すわ。カッセルは毎日同じ姿勢をしているから、筋硬結きんこうけつで、凝りができちゃう。筋肉が凝り固まっている状態よ。それをマッサージでほぐすの。血流が良くなることで、疲れもとれるわ。筋肉に柔軟性が出れば、姿勢も良くなるから。カッセルは少し猫背気味でしょう。マッサージは続けた方がいいと思うの」


 カトリーナの淀みない説明は説得力もあり、僕は継続的にマッサージをした方がいいと思った。だがしかし。


「マッサージ……病院に行ったらやってもらえるのかな?」

「病院は怪我をした後の予後の一環とかではないと、マッサージは積極的にしてくれないと思うわ」


 これには「そうなんだ」と僕はズンと沈む。


 ただ一度のマッサージでこれだけ気分が良くなったのに。


(いや、でも、あのマッサージは誰でもできるわけではない気がする。カトリーナだから出来たのでは……?)


 自然とまたカトリーナにマッサージしてもらいたい気持ちになり、何だが請うように彼女を見てしまう。するとカトリーナはふわっと笑顔になり、こんな素敵な提案をしてくれる。


「カッセルがこれからもずっと、幼なじみとして私と仲良くしてくれれば、週に一度、マッサージをしてあげるわ」


 それは夢のような提案だった。


 なぜなら僕の初恋はカトリーナなのだ。でも彼女はすっかり美しく、聡明な令嬢となり、僕にとっては高嶺の花になっていた。


(そのカトリーナと毎週会える……!)


 勿論、同じ学院に通っているのだ。毎日見かけはするし、挨拶はする。でもマッサージを通じて会うのは、すれ違う程度とは違う。


(もし今日みたいに二人きりで、しかも夕食まで一緒に取れたら……それだけではない。マッサージまでしてもらえるのだ!)


 まさに願ったり叶ったりの提案。しかも僕がカトリーナと仲良くしないなどあり得ないことだった。


 こうして僕はカトリーナに週に一度のマッサージをしてもらうようになる。そうなるともう、カトリーナなしの人生は考えられなくなるのだが。


 僕と同じ気持ちを持つ人物がこの後さらに増えるとは……全くの予想外!


 そんな未来を知らないこの時の僕は、カトリーナのまさに神の手(ゴッド・ハンド)に陶酔し、彼女への想いを募らせるのだった……!

お読みいただきありがとうございます!

幼なじみ視点はこれにて完結〜

次は騎士団長の息子視点、全二話です!


明日、二話更新いたしますので、引き続きブックマークや☆評価で応援していただけると、とても励みになります。どうぞよろしくお願いします☆彡

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