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第45話 連絡

第45話 連絡

カララーンというけたたましい音と共に、僕はミーレの冒険者ギルドに入った。

中を見渡すと、ギルドの建物の造りは、王国のギルドとさほど変わりがないようだった。

しかし、今は忙しいのか、冒険者の姿はほとんど見られなかった。

僕は受付カウンターまでやって来ると、王国の冒険者証をみせながら、受付嬢に話しかけた。

「リベリス王国の冒険者ギルドに所属している者ですが、ボランティアで復興の手伝いにやって来ました」

「あら、リベリス王国の冒険者様ですか?失礼ですが、冒険者証の確認をさせていただきますね」

「どうぞ」

「成る程…、冒険者でありギルド職員でもあるのですね?お一人で来られたのですか?」

「いや、仲間がいるんですが、少しややこしいので今は連れてきていません。まずは王都の冒険者ギルドのギルドマスターと連絡を取りたいのですが、連絡用の水晶をお借りできますか?」

「どうぞ、あちらの水晶をお使いください」

僕は連絡用の水晶を使って、王都の冒険者ギルドのギルマスと連絡を取った。

親父と話すのも久しぶりだ。

僕は、自分の親でありギルマスでもあるトッドに、今までの経緯を話した。

神託により、レン達と別れ今はミーレにいること、しばらくは魔族のオリビアやイオタと共にミーレの復興を手伝うことを伝え、それに必要な手続きをお願いした。

「そうか、こちらに戻ってくると思っていたのに残念だな。でも元気そうで何よりだ。手続きに関しては、俺が直接にミーレの冒険者ギルドに連絡するから、問題ない。情報では、ミーレでは魔物の出現が頻繁に起こっているようだから、十分に気をつけろよ」

「ありがとうございます」

「それと、レン達を拉致した犯人の件についてだが、もう大丈夫だ、心配ない。レンと再会した際にはそう伝えておいてくれ」

「わかりました。それでレン達を拉致したのは反国王派で間違いなかったのですか?」

「ああ、間違いなかった。レン達とパーティーを組んでいた、サリア教の聖女フェリーナ・フォン・エキシアン様が、反国王派に逐一情報を提供していたらしい」

「成る程…。まあその件は片づいて良かったです。それで、反国王派はどうなったんですか?」

「反国宝派は、概ね粛正されたよ。しかし前王妃のエレーナ様だけは手つかずだな。しかしエレーナ様一人で何か仕掛けてくるとは思わん。少なくともしばらくは問題ない」

「わかりました。レンと再会した際には伝えておきます」

「頼んだぞ。それじゃあ、手続きに関してミーレの冒険者ギルドに連絡を入れておくから、明日にでもギルドで確認してくれ」

「わかりました。有り難う御座います」

「メンデス、くれぐれも気をつけてな。それから一段落ついたら、顔を見せに帰っておいで、母さんが心配していたぞ」

「はい…」

僕は、受付嬢にまた明日来ることを告げ、宿泊施設に戻った。

宿泊施設ではイオタとオリビアが僕を待ってくれていた。

一階のレストランで、三人で夕食をとりながら、情報の共有をした。

オリビアもイオタも食事が口に合ったようで、とても美味しそうに食べていた。

「わかったわ。明日は私たちもギルドに行けば良いのね?」

「そうだね」

「でも人族の料理って美味しいわね。魔族の物より美味しいかも…」

「そうよね。私もこちらの方が好みだわ」

「そうなの?逆に僕は、魔族の料理に興味があるんだけど…」

「食材さえあれば、ご馳走してあげるわよ」

「本当?楽しみだな」

「ええ、お安いご用よ、じゃあ今度買出しに行きましょう」

「了解」

美味しい食事を楽しんだ後、僕達はそれぞれの部屋に戻り、ゆっくりと休むのだった。


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