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第43話 転移

第43話 転移

それから僕達は、簡易の食事をとりながら、戦闘時の連携について話し合った。

とは言え、既に連携は十分に良かったので、確認作業のようなものとなった。

その後は、とりとめの無い話をしながら、食事をとった。

僕自身は自覚していたわけではなかったが、いろいろなわだかまりが溶け、すっきりとした感じで、今までよりもずいぶんとリラックスできた。

それはエライザとルナも同様だったようで、笑顔の花が咲いていた。

「さて、そろそろ行きますか」

「OK」

長い通路進んでいくと、扉が見えたところで、またテレポーテーションの罠が作動した。

「本当に面倒ね。これで、ここに飛ばされたのは、何回目になるのかしら?」」

「8回目くらいかな…」

「そろそろ上の階に行きたいわね」

そんな会話をしながら、探索を進めていき、9回目のテレポーテーションの罠を進んだ先に、扉が二つあった。

その片方の扉は行き止まりとなる部屋に繋がっており、ここで休憩を取ることにした。

戦闘数はそれほどでもないが、何度も同じ所を移動し、精神的に疲れていたのだ。

それに、第一層のマップはほとんど埋まっており、この先は上階への階段があると考えられたから、休んでおこうと思ったのだ。

「上り階段の前には第一層のボスがいるかな?」

「きっといるわね。特殊個体かもしれないから注意が必要ね」

「そうね、十分に休憩をとって、準備万端で臨みましょう。私も魔力を回復しておくわ」

「了解」

休憩した部屋とは違う方の扉を開けると、広い部屋となっていた。

少し前に進んで右手を確認すると、長細くなった部屋の奥に、まがまがしい雰囲気を醸し出している巨大なドラゴンの姿があった。

「あれはボスよね。特殊個体かしら?」

「ちょっと待って。ゴッドアイを使うわ」

「…アース・ドラゴンの特殊個体ね」

「またアース・ドラゴンの特殊個体?先ほどと同じかしら?」

「同じとは限らないよ。それに、臨機応変に対応できるように、先入観を持たないようにしよう」

「そうね」

「よし。じゃあ行こう」

僕達は、気合いを入れ、アース・ドラゴンに向かって走り出した。

しかし、部屋の中央付近まで来たときに、今日何度目かの浮遊感に包まれた。

またテレポーテーションの罠だ。

僕達は、またもや入り口付近に転移させられてしまった。

「本当にいやらしい迷宮だね」

「本当にもうやっていられないわ」

「今回ばかりは私も文句を言ってしまいそう…」

「ルナ、もう面倒だから、先ほど休憩した部屋まで転移の呪文で僕達を運んでくれないか?」

「奇遇ね。私もそう提案しようと思っていたの」

「じゃあ、ルナお願い」

「わかったわ」

僕達は、先ほどまで休憩していた部屋に、転移の呪文で戻ってきた。

僕達が実体化した瞬間に、ファイア・ドラゴンが二体出現したが、僕達はそれらを難なく瞬殺した。

「さて、このままボス戦に向かうことはせず、念のため小休憩を入れよう。ルナは魔力の補充をしておいて」

「仕方がないわね…」

「次こそは上の階に行きましょう」


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