表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/233

第21話 再出発

第21話 再出発

僕とエライザは、メンデスを連れて、ルナ達の部屋にやって来た。

「ルナ、入って良いかな?」

「レン?どうぞ、中に入って」

僕達は、ルナの部屋に入っていった。

ルナ達は全員起きていたようだ。

「ルナさん、イオタさん、オリビアさん、見ず知らずの僕を助けに来てくれて、本当にありがとう御座いました。その上、仲間を失うことになってしまって…、なんと言って良いのか…。…ごめんなさい」

「メンデスさん、あなただけでも助かって良かったわ。ゲイリーのことは、あなたのせいじゃないわ。ゲイリーは、レンに命を助けて貰ったの。その恩を返しただけ…。決してあなたのせいじゃない。自分を責めないで下さい」

「…ありがとう…」

「メンデス、それにレンも。いつまでも落ち込んでいる場合じゃないでしょ。これからのことを話し合わないといけないわ。女神様達からの使命もあるじゃないの」

「エライザ…、君も辛いのに…。そうだね、いつまでも落ち込んでいられない。これからの事を話し合おう。でもその前にメンデスに説明しておくよ」

僕は、ルナ達との出会いから今に至るまでの経緯や、女神様達とのことを、メンデスに説明した。

「メンデス、改めて、僕達とパーティーを組んでくれるかい?」

「僕は、リンの件を忘れることが出来ないけれど、レンの話で、魔族の人たちも僕達と何ら変わりが無いことが分かった。さらに魔族であるゲイリーに助けて貰った恩もある。魔族の人たちに対するわだかまりは捨てるよ。ルナ達と協力することに何の問題も無いよ…」

「良かった。それじゃあこれからは、この6人でパーティーを組もう」

「…それで、特殊個体の討伐をすれば良いのかな?」

「そう。特殊個体が出現したら、女神様からイオタに神託があるはず」

「じゃあ神託があるまではどうする?」

「コンビネーションを確認したり、レベル上げをしようか?」

「そうだね。ところで、僕の情報を提供するから、みんなの情報が欲しいんだけど…」

僕達は、自分の職業やレベル、特殊なスキルなどの情報を共有した。

「じゃあ改めて、メンデス、エライザ、ルナ、イオタ、オリビア、よろしくお願いします」

「こちらこそ、お願いします」みんなの声が重なった。

「いつまでも過去にとらわれていてはいけないわ…。そうだ、新しいパーティー名をつけましょう。何が良いかしら?誰か案はない?」

「それじゃあ、ユナイテッドにしよう。チームユナイテッドで」

「人族と魔族が一つになる…、良い名ね」

「じゃあ、ギルドカウンターに登録に行こう。昨日の報告もしなければいけないし…。ところでメンデス、魔族はギルドに所属できるの?」

「ああ、状況が変わったし出来ると思うが、ギルマスに直接報告して、決定を仰ぐしかないだろうな」

「それじゃあ、王都リベリスに戻ろうか。みんな、それでいいかな?」

「問題ないわ」

「よし、じゃあ準備を進めて、王都へ出発しよう」

「了解」

僕達は、早々に準備を整え、悲しみから逃れるかのように、王都リベリスに向かって出発した。

しばらく進んでからのこと、「レン、ちょっと良いか?」

「何だよ、メンデス」

「ほら、反国王派の方は大丈夫なのか?」

「ああ、それか。…正直、分からない。でも、ベックの迷宮に来る途中で、2人ほど懲らしめておいたよ。それで、諦めてくれないかな…」

「レン、そのことは聞いていないわ。襲撃されたの?」

「いや、襲撃の前に気付いたから、問いただしたんだよ。そうしたら襲ってこようとしたから、懲らしめてやった。ちゃんと手加減したから、命に別状はないはずだよ。王都に戻ってちゃんと報告して、手を引いてくれたら良いんだけど…」

「そう…。でもそれくらいでは、諦めないかもね」

「時空間スキルを使ったから、訳が分からないまま大怪我を負ったはずだけど、それでも駄目かな?」

「どうでしょうね…」


読んで頂き有り難う御座います。宜しければ、高評価、ブックマーク登録をお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ