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第13話 お茶会

第13話 お茶会 

ここは、この前、レン達の意識が飛ばされてきた青い何も無かった空間。

今は、テーブルと二脚のチェアとティーセットがある。

「こうやって、二人でお茶会を開くのも、ずいぶんと久しぶりね」

「そうね、それもレンやルナのおかげね」

「全くそうよね。あの子達にはある意味感謝だわ」

「ところで、ベス、どうしてあんな事言ったの?」

「あんな事って?」

「魔力の伝導率の高い金属を介しても、5-6cmを超えたら、魔力譲渡の効率が落ちて駄目って言った事よ」

「ああ、それね。勿論、ルナとレンをくっつけるためよ」

「駄目よ!レンにはエライザがいるのよ。エライザも私のお気に入りなの」

「そうなの?でも、一夫一婦制でもないし、家族の形は自由で良いのよ」

「でも、レンは真面目で、前世の価値観を引きずっているわ。それにエライザはどうすると思う?ルナを受け入れるかしら?」

「そうね、エライザは、最初は拒否するでしょうね。でも、レンとルナは同郷だし、きっと結ばれるわ。エライザも最後には折れてしまうはず…。賭けても良いわよ?」

「私も、どちらかというと、二人は結ばれると予想するわ。賭けにならないわね」

「まあ、良いじゃないの?こうやってお茶会をする時に、良い話のネタになるわ。異世界人を同郷から召喚したのは、サリアじゃないの。実は和解の口実を探していたんじゃない?」

「そうね。正直に言うと、そういう気持ちもあったでしょうね」

「やっぱり…」

「でも…レンもルナもエライザも、三人共に、私たちがこんな会話をしているって、夢にも思わないでしょうね」

「そうよね。私たちだって不思議な気持ちだもの。…今度三人を呼んでお茶会をしたいわね」

「ええ、そうね。そのためには早く結ばれてもらわないと…」

「ゲイリーはどうなると思う?あの子はルナに気があるでしょ?」

「そうね、でも相手がレンとなると身を引くでしょうね」

「命の恩人だものね」

「あの子には、オリビアと結ばれて欲しいわ」

「イオタでは無くて?オリビアはベスのお気に入り?」

「みんな良い子よ、みんなお気に入りよ。イオタがゲイリーと結ばれたら、契約解除となるから、ゲイリーの相手はオリビアが良いと思っているの」

「そうなのね」

「ところで、この世界に干渉している存在、何者だと思う?」

「それは私にも分からないわ」

「でも、この世界に干渉して、如何するつもりなのかしらね」

「この世界の破壊を望んでいるようには思えないし…」

「最初は、レン達を葬り去るために、現れたのかと思ったけど、そうでも無いのよね…」

「というと?」

「むしろ、レンが成長するための刺激になっている…。そう感じることがあるのよね…」

「それは新しい視点ね。ルナの前に現れた特殊個体は、魔王の一体だけだから、そうは感じなかったわ」

「そうなの?」

「いや…でも、よく考えたら、魔王を倒すために、新たな魔法を手に入れることになったわね。それも仕組まれていた事…?まさかね…」

「不可思議な相手ね…。必ずしも倒しに来ているわけでは無いかもしれない…」

「じゃあ、何のために成長を促すの?」

「さあ、分からないわ。まあそれに関しても憶測の域を出ないからね…。考えすぎかもしれないし、偶然かもしれない」

「いずれにせよ、もうしばらく見守るしかないのでしょうね」

「ええ、でも警戒は怠らないようにしましょう」


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