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第15話 ブリーフィング

第15話 ブリーフィング

宿泊施設に戻ると、パーティーのみんなが集合していた。

「おかえり、レン!!無事で良かったわ」

「ただいま。みんな集まってどうしたの?」

「何を言ってるんだ。みんなでレンの事を話してたんだよ。」

「そうなのです。レンはソロでも危なげなかったのです」

「ん、問題なかった」

「で、レベルは上がった?」

「無事にレベルが上がったよ!」

「そうか!おめでとう」

「じゃあ、明日からは第二層に進出しよう」

「おう!」

しばらく僕の無事とレベルアップを、皆で祝ってくれた。

「じゃあ、そろそろブリーフィングを行うよ」

「第二層は前半部分と後半部分に分かれていると考えられている。そう考えられているのには理由があるんだ。いわゆる前半部分の最奥に後半部分へと続く扉があって、後半部分へと行くには、その扉を通らないといけないようになっている。で、その扉の前には、小ボスといわれているコボルト・キングがいて、必ず戦闘となる。また、前半部分と後半部分では出現するモンスターが全く変わってくる。そんな特徴があるんだ。前後半に分ける意味が分かるでしょ?」

「で、前半部分の攻略だね。ここに出てくるモンスターは毒スライム、ファイア・アント、ハイ・オーク、ハイ・コボルト、ロック鳥といったところかな」

「毒スライムは、耐久力は乏しいけど、触れたたけで毒を食らう、下手をしたら剣で直接攻撃しても毒を食らうことがある、やっかいなモンスターなんだ。できれば魔法攻撃か、遠距離攻撃をするのがいいと思う」「ん、任せて」「了解、僕も投擲用のナイフを多めに用意しておくよ」

「うん。次にファイア・アントだね、こいつは火の耐性を持つ巨大な蟻のモンスターなんだ。射程の長い火の攻撃を放ってくるから、距離があっても油断は禁物だよ。後衛も注意してほしい。それほど火力が強いわけではないけど、ダメージが蓄積しがちになるから、早めに倒す方が良いと思う」

「了解」

「ハイ・オークやハイ・コボルトはオークやコボルトの上位種だけど、特別に注意が必要なことはない、油断しなければ、それほど問題ないんじゃないかな」

「ロック鳥は、2m程ある大きな猛禽類のようなモンスターなんだ。飛行能力がやっかいなんだけど、迷宮は6m程しか高さがないから、対処は難しくないと思う。飛ばれたら、魔法できれば風属性魔法か遠距離攻撃をする。攻撃するために降りてきたら、他の魔物と一緒、いつもの要領で攻撃する。耐久力はそこそこあると思うけど、耐性はないから、どんな種類の攻撃でも効果があるよ。でも、嘴や鋭い爪を使った攻撃は、威力があるから要注意だね。前半部分では一番の強敵かもしれない」

「前半部分は分かれ道がほとんどなくて、ほぼ一本道なんだ。だから戦闘さえ問題なければ、コボルト・キングまでたどり着くことはできる。でも小部屋がいくつもあって、モンスターとのエンカウントは多いと思う」

「体力を削られることも多くなるし、毒を受けることも多くなるから、レイリアには頑張ってもらわないとね」

「わかってるわ、これまでは活躍の場が限られていたけど、ここからは違うわね。任せて。そうね、今使える治療系魔法は、ヒールが5回、キュアポイズンが3回、キュアパラライズが3回、エクストラヒールが2回ってところかな。残念だけど、シュプリームヒールはまだ使えないわ」

「レベル4だよね、もうエクストラヒールを覚えたの?すごいね!!」

「それほどでもないわ…」

「サーシャは風属性魔法使えるの?」

「ん、ウインドカッター覚えた、任せて。ファイア・アントとロック鳥にはウインドカッター、毒スライムには火球魔法でOK?」

「それで大丈夫だよ。サーシャとレイリアは、呪文の残り回数に注意していこうね。呪文回数をある程度残しておかないと、帰り道で呪文がつきてしまって、悲惨になるからね」

「了解」

「あとは、状況にもよるけど、第一層のボスの西側にある回復の泉を利用する手もあるね。体力の回復と解毒効果もあるから、上手く利用しよう。」

「了解」


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