第43話 迷宮攻略
第43話 迷宮攻略
「やったわ!ドラゴン二体に完勝ね」
「ルナのストップ・タイムは言うまでもないけど、ニュークリア・バーストの魔法の威力も流石に凄いね」
「本当にそうだわ。私も早く覚えたい」
「この迷宮を後にする頃には覚えているさ」
「…そうよね。頑張るわ」
私たちは、更に北に進んでいった。
しばらくすると、ダークゾーンが見えてきた。
「ダークゾーンだわ。また何かあるかもしれないから、注意しながら進みましょう」
ダークゾーンをしばらく進むと、通路は左に折れている。
その角を曲がると、何か機械が作動するような音がした。
私たちは思わず止まって、様子を確認した。
しばらく確認していると、「床を触ってみて」とイオタ。
「何かあるの?」そう言いながら、床に触れてみると、少し段差がある。
更によく調べてみると、長方形が二つ並ぶように段差がある。
「これ、床が開くようになっているんじゃない?シュートの罠だったんじゃないかな?」
「そうかもね。さっきのスイッチは、この罠をきるスイッチだったんだ」
「落とされずん済んで良かったわね」
それにしても、イオタの勘って…。
「よし、そうと分かれば長居は不要。先に進もう」とゲイリー。
「そうしましょう」
私たちはダークゾーンを通り抜け、通路を進んでいった。
しばらく行くと、行き止まりとなっており、またテレポーテーションの罠が発動した。
「もう何度か目か分からない程に、飛ばされているわね。位置を確認しておきましょう」
私たちは、位置を確認した後、通路を進み始めた。
ときどきドラゴンのエンカウントがあるが、問題なく倒しながら進んだ。
通路はしばらく行くと、右に曲がり、それを更に進んでいくと、また先は、行き止まりとなっている様子だった。
「また飛ばされるのかしらね」
「そうだろうね。それで更に内側の通路に行くという感じだろうね」
「もうこのパターン飽きてきたわ」
「ははは、そう言うなって。さあ進もう」
進むと、テレポーテーションの罠が発動した。
飛ばされたのは予想通り、更に内側の通路の角であった。
通路は北と西に向かっている。
「どちらに行こうか?」
「ここは西側が正解ね」とイオタ。
「やっぱり勘?」
「そうよ。間違いないわ。先に進むには西側の通路ね」
「…」
私たちは、イオタの勘に従って、西の通路を進んだ。
しばらく行くと、通路は右に折れ、更に進むと、行き止まりが見えた。
やはり内側に行くに従って通路が短くなってきている。
第五層へ続く階段に近づいてきている。
行き止まりまで進んで確認すると、スイッチがあった。
「スイッチだわ。押しておくね」
やっぱりイオタの勘が当たっている。
スイッチを押した後、来た道を戻ると、テレポーテーションの罠が発動し、一つ外側の通路に飛ばされた。
しかし、またすぐにテレポーションで戻り直し、今度は北へと進んだ。
北へしばらく進むと、北と西の二方向に扉があった。
北の扉を進んだ私たちは、西に続いていく通路を進んだ。
しばらく行くと長い通路は終わり、左手に扉があった。
その扉を開け、南に進んでいくと、行き止まりとなっていた。
「ここでキャンプをはって休憩しましょう」突然イオタが提案してきた。
「ええ、そうしましょうか」
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