表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/77

ナギさんのお食事2

 さてさて、ナギさんとのお約束、取り敢えずは果たしましたが、完全ではありません。「時々」ってことになってますからね。継続中です。

 但し、ここへお持ちして、ここで食べてもらうのはナカナカ難しい。

というのも、以前と違い、この神社も新しい宮司さんの努力でお参りが増えています。

人目があるのです。

 ナギさん、お参りが無くって殆ど力を失っていたのに、御蔭で少し力を回復できたんですって。

良い宮司さんじゃないですか。感謝しなきゃ。


 なのに、ですよ。

ナギさんてば、私に、ここの宮司になってくれなんて、無茶なことを言い出すんですよ。

見るだけの神饌じゃなくって、毎日食べさせてもらいたいって……。


「ハルカは私のモノだ。渡さんぞ」


とビンちゃんが一蹴しますが、

え、え~と…。『私のモノ』ですか…?

 それも、何だかな……。


 まあ、そうじゃなくても、神主になるには資格がいりますし、無理ですよ。

一生懸命にやってる今の宮司さんにも悪いし…。


 え?「今の宮司が邪魔なら、即、葬るから来て」ですって?


 ちょっとナギさん、何を言い出すんですか?!

神様がバカなこと言うもんじゃありません。


 だから~、首を絞める様な、その怪しい手つきも止めなさいって!


「ビンちゃんばっかりズルい。私の方がハルカを昔から知っていた」って?


 あ、あのね、ナギさん。

ちょっと、待ってってば!!


 錯乱しだしかねないナギさんを宥めるため…。

ビンちゃんとも相談し、これから定期的にナギさんを自宅に招いて、ご馳走することになりました。

 その時間は、神社を留守にさせちゃうことになります。

そういうのって良いのかなとも思いますが、宮司さんの首を締めに掛かりかねないナギさんを放っておけません。


 尤も、ナギさんがいくら宮司さんの首を締めたって、彼女は霊体…。

この行為だけで即、これといった実害が起きるわけではないようです。

 宮司さんに霊感があれば別みたいですが……。





 さてさて、バタバタの三日間が過ぎ、一気に静かになってしまいましたね。

疲れてしまったので、朝はゆっくり。

 そして、旬の野菜を手に入れるため、向かったのは道の駅です。

 長良川右岸堤防を下って行き、堤防上にある海津市の「クレール平田」。やっと、食材の買い出しに出られました。


 到着したのは11時で、直売所に入ると、棚はガラーン…。

 あれ? 今日、お休みじゃないよね…。

 え~と、全く空ではないね。ところどころに少しずつ…。


 後から入ってきた小母様、


「あ~、やっぱり遅かったか~」


 え?遅い? 売れちゃったってこと?


 店員さんに訊いてみますと、元々四月は野菜の端境期で入荷が少ない上に、安くて人気だから直ぐに売れてしまうとのこと。10時くらいまでに来ないとダメなんですって…。

 そ、そうか…。良い物はやはり、そういうことになりますよね。


 それでも残っていた菜花とノビルを買って帰ります。

ノビル…。懐かしい。これ父さんが好きで、よく採ってきていた…。

たしか、サッと茹でて味噌和えにしていたな…。


 またまた、父を思い出してしまいましたね。

帰ってくるまでは、これほど父を思い出す事なかったんですがね……。


 この日のメニューは、当然それと、菜花のお浸しでした。

 そして、翌日からは、私も野菜争奪戦参加と相成りました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ