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1-10、食パンなんだよ

「それでパンなんだけど、チョココロネでいい?」

「チョココロネ!?」

 想像してみよう。

 朝、「やべえ、遅刻だ!」と走って登校していたら、チョココロネを咥えた女子と角でぶつかる。チョココロネーーチョココロネかあ。イメージと違う。

「別のパンはダメかな?」

 太郎の中では食パン一択なのだが、強制するのは何か違う気がして、あくまでも真奈の口から「食パン」と言わせたかった。

「別のパン? うーん、うちの家は朝は菓子パンって決まってるんだ」

 早くも暗雲が立ち込める。

「チョココロネ以外だとーークロワッサン?」

 チョココロネよりはマシだか、やはり遠い。真奈はパンを咥えて走る人間を漫画やアニメで見たことないのだろうか。

「食パンとかどう?」

 キリがないので諦めて提案した。

「え、食パン?」

 真奈は心底驚いたように言った。

 ーー嫌な予感がする。

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