表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の家賃生活ー霊の住む部屋ー  作者: 明日香狂香
7/16

霊の秘密

あとからくからな。」

 マツは、1号室ごうしつと2号室ごうしつまえこえをかけると0号室ごうしつはいっていった。

「お二方ふたかた成仏じょうぶつされたことですし、ほかの部屋へや移動いどうできませんか?」

 つかさはマツにおそおそたずねた。

「できれば、そうしてやりたいのはやまやまだが、れいというのは不便ふべんで、おもいのつよいところでないととどまっていられないようじゃな。」

 れいおな部屋へや生活せいかつするのはいやだ。しかし、すこしでも収入しゅうにゅうやすには、これ以上いじょうかいをつぶせない。つかさはしかたなく、2かい東端ひがしはじにある3号室ごうしつうつった。海外生活かいがいせいかつながいため、シャワーでもべつにはならなかった。玄関げんかん両脇りょうわきに2かいへあがる階段かいだん別々(べつべつ)についている。3つに区切くぎれば、左右さゆう廊下端ろうかはじとびら玄関げんかんにして1、2かいのつながったメゾネットタイプにできるらしい。中央ちゅうおう階段かいだんがないため、いま玄関げんかんのところに階段かいだん増設ぞうせつしなければならないが。

 とりあえず0号室ごうしつ物置ものおきということで封鎖ふうさした。れいのマツはどびらけなくても自由じゆう出入でいりりできるし。


 マツは平日へいじつ昼間ひるまは、どこかにかけていた。成仏じょうぶつしてもらうには、マツのことを調しらべるしかない。はなしたがらないマツの成仏じょうぶつがかりをつけるのだ。あるつかさはマツのあとをこっそりとつけた。つけられていることをってからずか、かれ見通とおししのみちをゆっくりとすすむむ。やがて、小高こだかいおかうえにあるちいさな遊園地ゆうえんちについた。切符きっぷわず、マツはまっすぐなかはいった。

「おきゃくさん、入場券にゅうじょうけんってください。」

 マツのあとをそのままはいろうとしたつかさ係員かかりいんさけぶぶ。あわてて、受付うけつけもど入場券にゅうじょうけんっているうちにマツを見失みうしなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ