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朝露に濡れて輝くバラの花  作者: 白石 瞳
月の女神ディアーナ
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好意的な感情

男と女のつきあいは、1000回のメールよりも10分間実際に会う方が分かり合える。

メールでの、1000回の「愛してる。」なんかよりも、会って見つめ合ったり夕焼け空を見てキスをする方が、繋がってるという感覚がすると思うわ。


私の友人は、sexなんてスポーツと同じ。

10回食事したり映画を観に行くより1度sexした方が、相手のことがわかるだなんて。

そんなものかしらね、私は深く考えたことがないのですけれど。

ただ、感情が伴わなければ、空虚なスポーツだとは思うのですよ。

窓から海が見えて静かな音楽が流れるロマンティックな部屋であっても、鏡が天井にもついてるような部屋でsexしても同じ、何らかの相手に対しての好意的な感情がなければね。


私の理想は何かと仰ってましたけれど、1つは、それですわ。好意的な感情。

2つ目は、よくある好意的感情と行為の勘違いをしないことですわ。

「好きなら、こんなこともしてくれるだろう・・・?」

って、男性は女性に対して言うでしょう。出来ないのなら別れる、というように脅すようにも聞こえてしまうわ。

最中に、調子にのって無理強いするようなことしたら、私なんか無言でそのまま部屋を出て帰ること位、平気で出来るから。


でも、私は基本的には性に対して消極的というか、淡泊だと思ってきましたし、背徳感のようなものがあるのですよ。

母が厳しかった影響で中学の時から女子高でした。

友人が他校にボーイフレンドが出来た話を母にすると、

「貴女は交際は駄目よ。早いわ。」

ときつく言われたわ。

母は、まるで、性行為は子供を作るためだけにあるように思っていたんじゃないかしら。

私は日記をつけていたけれど、勝手に読まれていましたわ。

きっと、ボーイフレンドや好きな人が出来たことをチェックしていたのよ。


そんな母だと、彼女のもとを離れても性に対しての考えが、どこかオープンになれなかったわ。

大学生になって、それなりに交際はしましたけれど、3人目の彼から言われたの。

「処女のようだ。」

ってね。

私とsexしたいと思ってる貴方に、こんなことを書くと嫌われてしまいそうですわね。

でも、何故か貴方には興味があるのよ。返信してるのが、その答えだと思いますわ。

私は苦手な人は無視してしまうから。

人が他人に興味を持つのは、自分にはない何かがあるか・・・同じような価値観の持ち主ならば安心感かしらね。

性行為は別として、貴方のこと、もっと知りたくなってきてしまったわ。



矛盾と錯誤に満ちた貴女に興奮を抑えきれません。

貴女が仰る、「好意的な感情」が「愛」なのですよ。

貴女には、それを差し上げましょう。

隠しているのか気がつかないだけなのか、それとも抑えてるだけなのか。

もう、頭で考えるのは止めにして私と会えばいい。

どうですか?

先の「10回の食事より1度のsex」です。好意的な感情、愛を私は貴女に対して持っています。

和製ダヴィデの自我で貴女を貫き、虚飾をすべてをはがきとり、心を暴いてみせましょう。



ヴァイオリン!

ああ、嫌な方だわ。

「パガニーニ」を聴きたい。

怒ってはいけないわ、怒るのは・・・本当のことを指摘された証拠になってしまうのだから。

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