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×4 未知数の少女達  作者: 有栖川優悟
7/7

*参拾

 いつもなら彼女らを、ひいてはこの朝葉原ともはばら全体を覆い尽くすはずの暗闇は、今日は幾多の明かりで打ち消されたも同然になっていた。澄み切った夜空で、炸裂する音と共に無数の光が飛び散った。それは美しくもどこかはかない。だが、その儚さこそが花火を美しく見せているのかもしれない。それは一番大きなものを最後に打ち上げられなくなり――


「…もう終わっちゃうね」

「そうだねー…」

 この景色が永遠だったらよかったのに、などと叶うわけもないことを夢想する。

「じゃあさ、この後どうする?駅、寄ってく?」

「うん、そうしよう!」

 少女達は朝葉原駅へと足を進めた。



 ***



 道中。

 この祭りに参加していた一人――駿河するが東香とうかは、とある人影とすれ違った。人影は青い薔薇のかんざしをつけて、青紫の浴衣を着ている。


岸波きしなみ…?」

 声に反応したのか、その人影はただ何も言わずに微笑んだ。



 青い薔薇は「奇跡」を意味するのだと、誰かが言った。

 何度も何度も脳裏のうり咀嚼そしゃくした甘美な「奇跡それ」は。

 ただ、棘だけを残して、散ってゆく。


 くるくるくるり、はらはらはらり。




 Cast

 岸波 扇

 笹部 穂香

 吉野 陽菜

 間宮 忍

 時坂 神楽

 千石 早苗


 小田切 氷雨

 八神・ラングレー・綾音


 嶋村 和穂

 エカチェリーナ・パブロワ

 幸山 カレン

 駿河 東香


 皇 昏羽

 日笠 しきみ

 能前 菊里

 水谷

 ダチュラ・オルコット

皆様こんにちは、はじめましての方ははじめまして。「となりの通り魔さま。」、略して「となりま」をご覧いただき、ありがとうございます。「となりま」の原作担当の有栖川優悟と申します。以後お見知り置きを。


前回と同様に振り返りします。

・弐拾肆

『向かいの放火魔さま。』は作中作です。クトゥグアが活躍する物語ですが、書こうとは思っていません。すみません。それと新しい子が二人入りました。これまで『となりま』を読んだことのない人に向けた登場人物紹介も兼ねています。そこ、「前書きに書いてあるだろ」とか言わない!(笑)

・弐拾伍

「忘れがちではあるが、」というフレーズははっきり言ってメタ発言です(笑)ここだけの話、私も書いていてよく時間軸を忘れそうになります。

・弐拾陸

銀庭学園のスケジュールは、母親が通っていた中高一貫の女子校(東京の世田谷にあります)をモデルにしています。といっても向こうは聖学院なので、銀庭学園とは異なる部分も多々あります。

・弐拾漆

理事長、幸山カレンの名前の由来はサッチャー女史です。マーガレット・サッチャー→サッチャー マーガレット→サチヤマ カレン→幸山カレン。鉄の女(物理)。

・弐拾捌

ダチュラさん本格登場、そして恒例の流血回。一巻に一回は流血します、それが「となりま」です。

・弐拾玖

祭り回。UCXのモデルは言うまでもなくUDXです。そして本物のUDX祭りとは内容が大幅に異なっています。ちなみに扇のアカウント名の棊子麺ですが、某ゲームの主題歌とは全く無関係です。

・参拾

祭り回後半。すれ違ったのは言うまでもなく――わかりますよね?


今回は思いの外筆が速く進みましたね!三十話ですよ三十話!実は「百物語」ということで全百話を予定していますので、これで話の十分の三はもう終わっているということになります。やったね。

そして今巻はやたら扇視点が多いですね。


最後に。

この作品を見ている全ての方々を始めとした私に関わる全ての方々に、この場を借りて御礼を申し上げます。

また、この作品は二次創作を歓迎しています。


2017年10月10日

自宅にて

有栖川 優悟


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