表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
道参人夜話  作者: 曽我部浩人
第三章 ~ 樹木子
12/62

序章 震々の談




 ──死にたくない。


 そんな思いにいつから囚われているのだろう。

 ひたすら死を(いと)い、嫌い、憎み、逃げ、避け──そして、恐れた。


 老いや病なら遠ざける術はあるものの、死から逃れる術はない。あらゆる存在は滅びの要素を内包し、必ず終焉の時を迎えるもの。


 死とは運命よりもナンセンス、回避不能の決定事項なのだ。


 いや──本当にそうなのだろうか?


 どんな法律であれ、巧みに切り抜ける術はあるものだ。


 ならば、この世の摂理である死にも逃れる手段があっていいはず。いや、あって然るべきだ。死に対して一計を案じる、そんな足掻きも悪くない。


 恐怖はいつしか探求心をくすぐり、死を招かない方法を模索する。


 元より凡夫(ぼんぷ)の通わぬ道を求めるのが我らの道。そのような技術を講じる者は吐き捨てるほどいた。不老不死と呼んでも差し支えない者さえいる。

 

 なのに、誰もが口を揃えて言う──滅びを免れる術はない、と。


 ならば、私がその第一人者となってやろう。


 不老不死を越える永劫不滅、それを我が物にしてやろうではないか!


 幸いにも一縷の望みは掴んでいる。


 全ては『彼の地(かのち)』より来たりて、何も彼もが『彼の地』へと還る。

 永遠の糸口は、あそこにしかないのだろう。


「我が魔道の最果てはそこに……『彼の地』こそ我が道の……」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ