∞地獄
目が覚めた時にはすでに
「この部屋」にいた。
初めは意味がわからなかった。
確か昨日は市役所の仕事を終えて帰ったら風呂に入って飯くって疲れてたからすぐに寝た……。
はずなのだが訳も分からない部屋にいる。……ここは何処だ?部屋一面が黒い……黒い壁で覆われている。
「何なんだここ?」誘拐された訳では無いらしい。別に何処を拘束されているわけでもないし何より人の気配。生き物気配がない。
この
「部屋」には出口も無ければ窓もなかった。ただ部屋一面が黒くてあるのは目が覚めた時に座っていた椅子だけ……?いや……壁にスイッチがあった。
2つのスイッチ。
そして下には小瓶があった。近づいて見ると中には液体が入っていた。
男は訳がわからなかった。
「押せって事か?」無意識のうちに男は呟いていた。
しかしボタンは2つある。何故か男には分かった。どちらかは危険なんだ……
何故だろう?先ほどから感じている首筋の辺りが妙にチクチクする違和感の性だろうか……
男はしばらく悩んだ……そして……左を押した……。
ガチャン。
何かが作動した。
同時に何も無いはずの天井から紙が降ってくる。
「残念。君は壁に押しつぶされる……毒を呑んで安楽死するのも君の自由。その毒は楽に死ねる。」
男は額から冷や汗が浮かぶのを感じた。
「死ぬって?……冗談じゃない……」
しかしいつの間にかかべは男の6メートル付近まで近づいてきていた。
ゆっくりと…音を立てながら…。
男は足元の瓶を見た。一瞬嫌な事が脳裏をよぎったが男はもう1つあったボタンを押した……
ボタンのある壁側から何本かの鉄の棒が突き出てきた。
「これで壁を止められるってか?……冗談じゃねぇ……」確かに無理があった。鉄の棒は5本ともそんなに太くは無かったし何より平たかった。
これでは無理だ。
が、男は気付いた。更に頭上にスイッチが1つある。
「……よし!…」 鉄の棒を足枷に男はボタンを押した。
1カ所鉄の棒に挟まれるような感じの所に扉が現れた。
男は素早く扉の中に入った。壁が鉄の棒をひしゃげ始めたからだ……。
部屋の中は暗かった。
闇に少し目が慣れるとそこは通路のようだった。男は走った。
「ここから逃げられるんだ……!」
なんでそう言ったのかは分からない。
地獄にいる訳じゃないに………
だが男は死んだ……。
通路に穴があったのだ。下には鋭い剣山。
もう少し慎重に行けば気付いてとべたのに……。
男が目を覚ますと黒塗りの部屋にいた。
「ここは?」
男は全く覚えていなかった。
そう……ここは
「罪人」が死ぬ限り何度でも繰り返される
「無限地獄」
暗闇の中誰かがひそかに呟いた。
「……この男は765回目か……」
初めての小説でした。ってか小説として認めていいものなのか?(汗)間違いだらけで意味分かんなくなりませんでしたか?ホントにありがとうございました!!