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夏生詩集2

作者: 夏生

雷、苦手である

いつこちらに落ちてくるか

わからないのだ


あの暗い雲は

おぞましい手のようであの手に

さらわれてしまうのじゃないかと

ある時期まで本気で思っていた


目の前が大きく点滅したかと思えば

轟音が地面に響き渡り、音の鉄拳を

降り下ろしてくる

私は震えあがって家路へ急いだ


あっ、お空がお腹こわしてる!

可愛らしい言葉に振り返ると

カエル模様のカッパを着た子が黄色い傘を

くるくる回しながら笑っていた


空が点滅すると、あっ、あっ、と声をあげる

おかあさんは胸に赤ちゃんを抱きながら微笑んで

いた


轟音響く、空は点滅を繰り返す

大粒の雨が降ってきた


お空がお腹こわしてる!

痛くて泣いてるのかな?

可愛らしい声は可愛らしい心配しながら

私を追い越して行った


早く晴れるといいね



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