第2章 バカと変態の代名詞
「俺のパソコンでエロ画もしくはエロ動を取るな!」
「生命の象徴を無くせと言うのか!」
「そんな象徴いらなくね? つか自分ので取れよ!」
「容量が少ないんだよ。」
あぁ~、仕方ないこれだけは妥協しよう。
「分かった、仕方ないパソコンで取っていいが……」
「いいが?」
「パソコンの壁紙をエロ画にする事だけはやめろ!」
狼似は、うぅ と言ってちょっと退く。
「まてよ大体、下原だって壁紙怖いのばっかじゃないか!」
「俺のだからいいんだよ!」
「この前の壁紙だって、人間の両目から針が生えてるって何あれ? 見た夜寝れなかったよ!」
「子供だなおい!」
「あの画像が怖いからいけないんだよ~」
「どんどん子供化してんぞ!」
「うぅぅ~うぅ」
「泣くなよ、お前この年で泣くなよ! 真面目に泣くなよ!」
「うぅ~、じゃあ~あの壁紙やめてくれる?」
「分かった、その代わりおめ~もやめろよ! な!」
「OK! 流石、これでこそウィンウィンだな!」
「豹変しすぎだ……」
とりあえずエロ画をやめさせる事ができた(自分の趣味を犠牲に)俺は布団を掴んで包まる。
後30分寝ないと精神的にきついしね、精神的にね!
「下原~ガムテープどこ?」
「ガムテープなら机の下だけど、何に使うんだよ?」
「秘密~」
あっそ と言って俺は睡眠モードに入る。
あれ? 狼似またパソコンやりだしやがった、また変なの取ってんじゃね~だろうな?
……ちょっと、今ウイィンってコピー機? 何に使ってんだあいつは? 嫌な予感しかしないんだが。
とりあえず30分寝るとしよう、何かやっとたら起きてからボコルか……。
「二度寝は体に悪いよ」
全く誰のせいだと思ってるのだか。
………………。
拓矢は驚愕した。
「何だこれは?」
俺の視野にポスターらしいものが見えるのだが、これたしか生徒会の〇存の会長さんでは?
何故貼ってある? 嫌一人しかいないか。
「狼似~、何やってんのかな?」
「おぉ! 起きた?」
「何か妙な起き方だがな」
「……どうして?」
分かってらしゃらない! いいぜ教えてやるとも。
「何だこのポスターは?」
「それは二次元萌えってのを確認しようかと」
何て簡単な理由なんだ、驚いたぜ。
どうやら俺は毎回詰めが甘いらしい、気づいたら床全体にラノベに出てきそうなヒロインのコピーが大量にあふれている。
「コピー機……止めようか」
「え~、何でぇ……、止めるからほうきを下ろそうよ!」
あれぇいつの間にかほうきを持っていたらしい、おかしいな?
「一つ聞いていいか?」
「ホラー関係以外なら何でもOK!」
「お前の頭の中はピンク一色か?」
「ピンク9割、黒1割だ!」
「警察って未遂で捕まえれるっけ?」
あれ? またケータイないし、これじゃ110番できないじゃん。
「ケータイしばらくあずかりまっす! ほげはぁ!」
また勝手に奪ってやがった、とりあえず正義の鉄拳。
「待ってくれ、警察に連絡する前に集合時間だ……」
鼻血出しながら告げるとは、なんと言う執念深さだ。
「マジか、もうそんな時間?」
「10:30です」
「やべ、電車出るじゃん、早く行かね~と」
結構寝てたんだな俺。
「うへぇへへぇ! 待っていろ、恵美ちゃん」
うん、防犯ブザー買ってやるかな、恵美も喜ぶだろ。
「帰ってきたら片付けろよ!」
「わかってるって、ジュル」
「よだれ拭けよ……」
スタンガンの方がいいのかもしれない。
「なぁ狼似」
「どうした、変態?」
「その言葉、お前に2.3倍にして返す、ってかさっきから皆に見られてるような気がするのだが?」
気のせいだよと言って、自分の分だけ切符買う狼似、俺の分買っとけって言ったのに……。
「電車来たよ」
「何だと、まだ切符買って無いぞ!」
「急げ!」
「なぁ! 置いてくな、薄情者!」
後で、蹴り殺す。
「駆け込み乗車は危険ですのでおやめ下さい」
「すいませんでした、以降気をつけます」
「はひぃはひゃひゃひゃ」
後ろで狼似が爆笑してる、誰のせいで駆け込む事になったか分かってないみたいだな……。
車掌が消えたの確認してから。
「キエロ!」
「ふにゃ!」
回し蹴りっす、ちょっと力入れました。
しかし、狼似がそのまま耐え切った。
「甘い、こんなんじゃ声もでねぜ!」
「今『ふにゃ!』とか言ってたよな?」
「何の事かな? 君の蹴りは甘い甘過ぎる、まるで明治のように!」
「確かにミルクは甘いな、俺はノーマルが一番だと思う!」
「あぁ! 確かにノーマルはいいよ、 だが夏にチョコはやめよう、店でチョコを売っているから危険なんだ、だからこれからは明治のはポッケに入れないようにしよう」
「何で?」
浅はかだったよ俺は、これに対して、『何で?』は無かったな、もっといい言い方があっただろうに。
でも普通夏に、チョコ持って外歩くなよ。
「ハンカチやろうか?」
「すまない……」
狼似はハンカチでポッケから溶けてあふれて来ているチョコをふき取っていく。
なんか虚しい。
「チョコと夏と言えば、恵美ちゃんに初めて会ったの約1年前じゃん」
「そうだったけ?」
「あぁ、あの日は本当に暑かった、ポッケに突っ込んだチョコがドロドロに溶けるぐらい暑かった、町を歩くたびにプール用具を持った少年、少女等を見るほどの、そんな暑い日に会ったんだ、天使こと恵美ちゃんに始めてあったときに言われた言葉が『ごめんなさい』は強烈だった、今でも新鮮に思い出せる記憶だよ、むしろあの言葉で心に火がついたわけさ! もちろん、一目惚れだからと言っても一言めに告白したのは間違いだったのかもしれない、だがそうしたくなるほどの可愛さなんだから仕方ないじゃないか、だってあの青い目にツインの茶髪髪、そしてロリっこ、完璧にドストライクゾーンじゃないか! 今まで付き合ってきた人の中でも、あんなに完璧なのは見た事が無い、ここで告白しなきゃ駄目だろう、と思ったんだ仕方ない、あそこで我慢して後でゆっくり攻めるとゆう手はこの子には通じないと思ったからね! やはりあの選択が最高の選択だと思う、やはりそうだ、何も間違っていないこれまでに失敗した事なんて無いじゃ無いか! だが今まで散々色々な人を落としてきたが、このパターンの女子は初めてなんだ失敗を怖がって何が悪い、逆に恵美を攻略できる奴がいたら見てみたいね! だってブラコン少女を攻略しろなんて、ギャルゲーでもないぜ、嫌分からないな、もしかしたら新しいパターンであるのかもしれないが、今はそんな事を言っているのでは無い、とりあえず今のところ助かっているのは、下原がシスコンじゃないって事だけだ、これでもし、シスコンとブラコンの恋を止めて攻略しろなんて、今の実力じゃ無理だからねもっとレベルを上げていかないといけないじゃないか、たぶん今のレベルは98だと思うが、最後の1レベルを超える事ができないんだよ、超えた人間は落し神と比喩されるほどになるだろう! だから俺は神になるだ、恵美ちゃんをゲットするために、神にならなきゃならないんだ、これ以上今必要な事はあるか? なぁ! 下原!」
「お前うるさい」
こいつ、恵美との思い出話になるとこうやって暴走するんだ困るぜ。
「疲れた寝る!」
「喋りすぎだ……だがまぁ~もう着くんだが、表町……置いていっていい?」
「恵美ちゃんに会えなくなるのは死に等しい!」
「分かったって、降りるぞ」
俺が言うとうまい具合に電車が駅に到着して扉が開く。
『プシュー』
「プシュー」
「音を合わせようとするな、恥ずかしい」
「えへ!」
俺は狼似が持っているハンカチを奪い取ると、顔に塗るようにして顔に当てる。
「ぶひゃぁ!」
チョコ顔ドロドロ人間の出来上がりだ。