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7.告白に似ている/勇者と魔王
〇告白に似ている
物語を書くのは、告白に似てるね。
つたない言葉、
足らない語彙
それでも一生懸命に、
今の自分で精一杯背伸びして、
君の心に届くかなんて、わからないのにね。
むしろ嫌われるかもしれないのにね。
それでも、愛を語りたいよね。
だって、僕は、私は、
ここにいるから、
君に気持ちを届けたいんだ。
〇勇者と魔王
勇者とは勇気ある者。
そこに正義があるとは限らない。
魔王とは、魔を司る者の王。
そのものが悪であるとは限らない。
だから、賭けようか?
どちらが勝つかを。
だって僕らは傍観者。
どちらが勝っても、本来、関係ないだろう?
楽しむためには、自分の魂の欠片を宿し、彼らの目で世界をみるよ。
無限に広がる可能性に満ちあふれた世界にするために。
行き場のない闇に閉ざした、絶望の世界にするために。
君の心のままに、世界を渡っていこう。