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2.傑作駄作/生贄
〇傑作駄作
傑作か駄作かは、
読んだ人間が決めるといい
それを伝えるかどうかは
良心に委ねるといい
価値は書いた人間が決めるといい
売れることがすべてではないだろう
読まれることがすべてでもないだろう
君が生きていることと同じように
物語の意味は、物語自身が決めるだろう
〇生贄
力が欲しいなら魂を捧げよ
君が感じた心も
大切な思い出も
善意も悪意も
何もかもすべて
贄として
糧として
捧げるのだ。
さすれば
読者の心に
爪跡を残す
物語という名の怪物が
育つだろう